全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 農地死守を誓う 樫の木まつり盛大に 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(0972号02面02)(2017/07/24)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 農地死守を誓う
 樫の木まつり盛大に
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光


 7月に入り、連日猛暑が続く中で現地は草取りの最盛期です。
 東京都議選を経て、安倍政権は危機に陥っています。7月1日には秋葉原で「安倍辞めろ」の声が渦巻き、内閣支持率は20%台まで下落しました。「危険水域」と言われる、3割を切ったのは2012年の第2次安倍政権発足以来初めてのことです。安倍政権は「改憲勢力3分の2」が国会で維持されている間に秋の臨時国会に改憲案を出そうと狙っています。安倍には「一度のチャンス」しかなく、「後がない」状態です。改憲阻止決戦は今から本番を迎えます。
 今回、僕は7月13日に京都大学で行われた「大共謀祭」と7月14〜15日に高松―徳島で行われた、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議2017年全国総会」に参加しました(写真)。
京大「大共謀祭」
 京都大学が4人の京大生に対して無期停学処分を行って1年。「大共謀祭」では弾圧職員がカメラを撮り、京大生に対して監視体制を敷いて弾圧してきました。当日は「改憲についてどう思うか」のアンケートや京都大学4学生への無期停学処分を撤回させるための署名を集めました。京都新聞も取材にきて、社会的な注目も集まってきています。1回生の京大生が「文系廃止は許せない」と言って署名に応じたり、アメリカから来た東大の留学生とは「なんで停学処分になったのか」と話になりました。「共謀罪」の先取りともいえる、京都大学4学生への無期停学処分を撤回させる具体的な芽を作り出したと思います。

星野総会に参加

 そして次の日の「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議2017年全国総会」に京都大学での高揚感を持って参加しました。星野文昭さんは1971年の沖縄返還協定批准阻止闘争に連帯して、11月14日に渋谷闘争を闘ったことをもって、42年も獄中に囚われています。ウソとデタラメの供述調書のみで42年間も拘束していることに対して、「星野さんは無実だ」「何としても取り戻そう」と運動が拡大しています。その中で全港湾の日本海地方本部が星野奪還・全証拠開示の署名を5401筆も集めて届けてくれました。全国に33もの救援会ができています。7月14〜15日に参加して、「星野さんを今すぐ返せ」という声が力となっていることを実感しました。京大での集会と星野全国総会で重要だと思ったのは「弾圧に負けない」団結をつくり出すことが求められる時代に入ったのです。
 7月9日の樫の木祭りでは180人が集まり、目の前の農地を守ることを誓い合いました。韓国・済州島から第2空港反対委員会のカンウォンボ委員長が参加し、戦争と空港に反対して闘う国際連帯を築きました。軍事空港に反対して闘ってきた市東さんの存在が今、騒音下に苦しむ住民の決起を促しています。空港機能強化に反対の立て看板が立ったり、「空港機能強化から生活を守る会」が発足されるなど怒りが爆発しています。生活そのものを武器にして戦争を実力で阻み続ける市東さんの「農地死守」が団結の中心になっています。
 強制執行反対署名は総計で7885筆も集まっています。もっと署名を集め、強制執行に対して怒りを組織していきましょう。8月10日の請求異議裁判、そして10月8日の三里塚全国総決起集会へ!

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