団結街道

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(0972号01面06)(2017/07/24)


団結街道


 日常生活における時間感覚を天皇との関連において認識させる元号の持つ意味がとても大きいと感じたのは、祖父が懐かしそうに紀元2600年を祝う歌を口ずさむのを聞いたときのことだ。日本会議の活動で最初に「成功」させたとされるのは「紀元節復活」と「元号法制化」である▼空間的に天皇を意識させる装置としては神社(と戦前においては学校)がある。神社は防衛大臣・稲田朋美も言うように神道(宗教)というよりもお祭りなどの儀式を行う地域活動の拠点である。明治政府は祭祀王としての天皇の権威を高めるために神社を再編し、天皇家が祖先とするアマテラスを祀る伊勢神宮をトップにおいた▼ヒロヒトは戦後「現人神」は否定したが「アマテラスの子孫」であることを否定する文言は断固拒否した。現在8万以上の神社を束ねる神社本庁は日本会議の主力である▼伊勢志摩でのサミット開催や被災地などへの「行幸」など、資本家・政治家は常に天皇制を利用しわれわれの時空間を支配しようとする。しかし、労働者が自ら政府をつくり、自分を治めれば天皇の「めぐみ」「仁政」は不要である▼あらゆる地域に「党・労働組合・ソビエト」を一体的に建設することで天皇制につながる一切を断ち切ろう。労働者にとっての祭りはつらい日常を忘れ紛らわせるためのものではない。闘いの日常に活気を与え、日常の闘いを強化するものだ。
このエントリーをはてなブックマークに追加