〝夜間も飛ばせ〟と暴言 住民の怒りで推進派に焦り
週刊『三里塚』02頁(0969号02面03)(2017/06/12)
〝夜間も飛ばせ〟と暴言
住民の怒りで推進派に焦り
(写真 横芝光町を視察する森田知事【右】と夏目社長【右から3人目】)
裏切者・石毛博道らが主導する「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」は5月27日、芝山文化センターで「シンポジウム」なるものを開いて「空港機能強化推進」を要求した。しかし、その中身は住民無視の連続だった。「有志の会」の副会長で空港利権企業社長のパネリスト・萩原康宏氏は発言で「夜間も働く空港従業員からみれば、睡眠時間が減るので受け入れられないというのはいかがなものか」と、驚くべき暴言を吐いた。
一方、千葉県経済界も焦りにかられ、「命より金」の許しがたいキャンペーンを始めた。千葉県経営者協会は5月23日、成田市のホテルで「空港機能強化に関するパネルディスカッション」を開いた。ここでも日本通運の元成田支店長が「眠らない業界である物流は、24時間を有効活用したい。夜間制限が緩和されればありがたい」と、企業の利益しか眼中にないでたらめな発言を行った。
また、成田市の経済界で作る成田空港対策協議会が26日に総会を開き、夜間便制限緩和について「2020年までにA滑走路で先行実施すべき」とする、住民の怒りをさかなでする活動方針を採択した。
また、森田健作千葉県知事と夏目誠NAA社長は、5月30日「空港騒音を体験する」とする初めての現地視察を行い、住民の怒りをなだめるパフォーマンスを試みたが、横芝光町では、肝心の飛行機が飛ばず「体験」はできず。それもそのはず、視察はわずか5分。見え透いた「演技」であることが暴露され、関係者の失笑をかった。