全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 信念曲げぬ生き方 市東さんとの団結を 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(0969号02面02)(2017/06/12)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 信念曲げぬ生き方
 市東さんとの団結を
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 はなまる不当解雇に抗議し、シュプレヒコール【5月8日 都庁前】)

 6月に入ってだんだん暑くなっています。出荷する野菜がどんどん増えてきました。雑草もみるみるうちに成長し、畑が活発になっている季節です。ナスやきゅうりも育ちはじめています。
 6月1日に米軍と自衛隊が史上最大規模の共同訓練を行いました。「日本海での米空母と海自の訓練は、周辺国への配慮でこれまで実施してこなかった。だが北朝鮮をけん制するため4月下旬に実施すると、今回はさらに規模を拡大した」と6月2日付の読売新聞で報道されています。朝鮮侵略戦争が切迫しています。

共謀罪廃案を

 こうした中で、「現代の治安維持法」として3度も廃案になった、「共謀罪」の参院採決が狙われています。戦争の最後の留め金が外れようとしています。この現実を打ち破るためにキャンパスから職場から人々が怒りに立ち、行動しています。
 共謀罪法案の本質とはなんでしょうか? 与党はことさらに「一般人」と区別して語りますがそこが本質なんでしょうか? 戦時に入ればそんなことは関係ありません。すべての人が対象になります。「建造物侵入」「威力業務妨害」「脅迫」が挙げられています。労働組合や学生自治会がビラをまき署名を集めること、団体交渉やストライキが「共謀罪」によって適用対象になろうとしています。「共謀罪」に対して、隣の仲間と一緒に職場・学園からの反乱を巻き起こすことだと思います。弾圧を粉砕し、共謀罪を阻止する道は仲間との団結や信頼にあると思います。

都議選勝利へ

 6月23日告示―7月2日投票の東京都議会議員選挙で、東京西部ユニオン副委員長の北島くにひこさんが杉並区から立候補します。「都民ファースト」を掲げて登場した小池都知事と対決するために闘います。福島県は原発事故の「自主避難者」への住宅補助を3月末で打ち切りました。時を同じくして「都庁議事堂レストラン・はなまる」の女性労働者が職場で「帰還と被ばくの強制に反対する署名」を集めたことを理由に、4月冒頭に解雇されました。「放射能はアンダーコントロールされている」「福島は安全だ」と言いながら、「帰還による被ばくの強制は許さない」という怒りを押しつぶすあり方に全国で反乱を巻き起こす時が来ています。安倍と小池は同じだということをはっきりさせて、労働者の団結を信じて闘いに立ち上がりましょう。
 市東さんの農地死守の闘いは、弾圧に屈せずに団結を拡大することができることを証明しています。空港機能強化に対して、地域全体が反対の声を上げています。市東さんの農地死守の闘いと結びつく情勢が来ています。親子3代100年耕し続け、成田空港の建設を体を張って、実力で阻んできた市東さんの闘い。完全無農薬・有機農業の野菜を通して、安倍の農業政策に真っ向から立ちはだかっています。実力の闘いを通して沖縄での基地建設反対の怒り、福島での被ばくに対する怒りと根底的に結びついています。「農地死守」とは市東さんの生き方そのものです。ぜひ天神峰カフェや援農に参加し、市東さんと団結しましょう。強制執行阻止の署名は現在6818筆。第2次提出に向けさらに集めよう。東京都議選で1千万人と結びつき、北島くにひこさんの勝利を! 6・26耕作権裁判、7・9現地闘争に集まろう!
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