全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 大学の現実変えよう 沖大自治会選に勝利 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0968号02面05)(2017/05/22)


 全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 大学の現実変えよう
 沖大自治会選に勝利
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 沖縄大学で全国の仲間とデモ【5月15日】)

(写真 作業中の筆者【21日】)


 あっと言う間に日が延びて、現地はすっかり初夏の陽気、畑の土からの照り返しと靴底から伝わる熱に、季節の移り変わりを感じます。端境期をなんとか乗り切った現地では、春の新緑さながらの色とりどりの野菜が産直野菜のケースをにぎわせています。
 全国の労働者と学生は5月13〜15日、「復帰」45年5・15沖縄闘争を闘いました。僕はこの闘争に先立って約1週間、沖縄大学学生自治会の仲間とともに沖縄大学で闘いました。
 今回の沖縄闘争であらためて実感したことは一つに、大学キャンパスが社会の縮図になっているということです。沖大には学生の4人に1人が辞めていくという現実があります。これは全国平均の10倍に近い数字です。さらに高い学費を払うために学生の7割が週4回以上のバイトを強いられ、奨学金の3ヵ月以上延滞率も2015年度末で全国4位。こういった沖大の現実は、「基地の島」「非正規の島」である沖縄の現実そのものです。
 二つに、だからこそ学生の生活や実感に根ざした闘いが力を持つということです。今日の沖大自治会の闘いは、2014年5月、教官に組織された学生による「帰れ」コールが巻き起こる中で打ち抜かれたキャンパス集会から始まりました。以来3年間、沖大・仲地博体制=オール沖縄による学内と学外、あるいは沖縄と本土の分断と真っ向から対決してきました。日常的な監視と抑圧、「学外者」への暴力、その一つひとつを打ち破りながら一歩一歩進んできました。

91%圧倒的信任

 そして今年、現委員長の赤嶺統一候補が「学生の貧困変えよう」を掲げ、新たな副委員長候補を立てて闘った学生自治会執行部選挙では91パーセントという圧倒的信任を獲得しました。これは学生の気持ちを代弁した候補に支持が広がり、沖大当局は毎年行ってきた選挙妨害も一切できなくなる中、学生の自己解放的な決起がかちとられてつかみとった勝利です。
 三つに、キャンパスの現実を変える闘いの中に、社会の現実を変えていく力があるということです。学生の飲み会を「集団飲酒行為」、全学連や文化連盟を「組織的業務妨害団体」といいなし、「全学連およびその同調者」をまるで犯罪集団であるかのように仕立て上げ、それを理由に弾圧を正当化する法政大学、「軍学協同反対」を掲げながら「個別の判断」で米軍から研究費を受け取ってきた京都大学。「国策」の名のもとに行われる農地の取り上げ。
 職場やキャンパスですでに強制されている現実が、今安倍政権が進める共謀罪や改憲、「働き方改革」の中身そのものではないですか。実際に「政治」が行われている現場を誰の利害で動かすのか、それが社会を回す原動力です。先日、沖縄の新聞に全島ゼネストを求める声が掲載されました。韓国・民主労総は6月30日に社会的ゼネストを構えて闘いを続けています。5月29日からは京都大学で全学自治会同学会の執行部選挙が始まります。僕が、あなたが何をするかが本当に問われています。
 国鉄闘争全国運動6・11全国集会―6・26耕作権裁判に集まろう! 強制執行反対署名をさらに拡大しよう! 職場・キャンパスの闘いを引っさげて7・9現地闘争に駆けつけよう!

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