団結街道
週刊『三里塚』02頁(0968号01面06)(2017/05/22)
団結街道
八十八夜は終わったが、この暑さはあまりにも夏に近づき過ぎだ。新茶の季節からは特に「お茶の時間」が農家にとって大切な休憩・団らんの場となる▼イギリスの「コーヒーハウス」は、雑誌・新聞、政党、保険会社、広告、郵便制度を発達させ、フランスの「カフェ」からはフランス革命が生まれた。思想・芸術・ジャーナリズムが花開き、革命家たちの共謀の場として機能した。革命の指導者マーラーの新聞「人民の友」の印刷所はカフェの裏にあった▼紅茶なくしてイギリス資本主義の発展もなかった。イギリス労働者階級は砂糖とミルクを混ぜた栄養たっぷりの紅茶を飲み、深酒で疲れた体を目覚めさせ働いた▼茶法という重税の象徴であった紅茶への怒りなくして、イギリス植民地からのアメリカ独立もなかった。東インド会社の船上の紅茶箱をボストン湾に投げ捨てた「茶会事件」以後、アメリカではコーヒーが好まれるようになった▼ところで、「人民の友」はロシア語で「ナロードニキ」とも言う。レーニンは、ナロードニキ指導者であったミハイロフスキーを資本家の代弁者だとして厳しく批判し「民主主義者の思想と完全にまた終局的に絶縁すること」が必要だと説いた▼階級対立を問題にせず、すべての人の和解・統合を期待し、闘争を停止させようと夢見る勢力を目覚めさせる真の闘争のスローガンを掲げ、新たな労働者党建設を!