6・11国鉄全国集会へ 戦争・民営化に今こそ反撃を

週刊『三里塚』02頁(0968号01面02)(2017/05/22)


6・11国鉄全国集会へ
 戦争・民営化に今こそ反撃を

(写真 JR東日本本社前で抗議【3月5日】)

(写真 動労千葉が館山で街宣【3月4日】)


 安倍政権は労働組合や市民運動を取り締まるために現代の治安維持法=共謀罪を狙っています。新自由主義による総非正規雇用化・民営化の攻撃は、社会を丸ごと崩壊させ、戦争に向かうものです。国鉄分割・民営化から30年。日本の労働組合運動は再び大きな岐路に立っています。戦争を止めるためにも、今こそ労働運動の復権・再生が必要です。
 6月11日、戦後最大の労組破壊の攻撃に30年立ち向かってきた国鉄闘争を先頭に、労働運動の再生をめざす全国集会が開かれます。本紙からもご参加を呼びかけます。 

労組破壊に反撃

 国鉄分割・民営化は戦後最大の労働組合破壊の攻撃です。
 20万人の国鉄労働者が職場を追われ、抗議して200人が自ら命を絶ちました。労働組合への攻撃が吹き荒れ、1981年当時24万人の組合員がいた国労はJR発足時には4万人にまで切り崩されました。総評も解散に追い込まれました。
 しかし国鉄分割・民営化は過去の問題ではありません。「解雇撤回・原職復帰」を掲げた国鉄1047名解雇撤回闘争が、30年にわたって国鉄分割・民営化反対を貫き、闘いを継続してきました。さらに動労千葉は、最後まで裁判を継続し、最高裁に不当労働行為を認定させました。そして「解雇撤回・原職復帰」に向かって新たな展望を切り開いているのです。

民営化との闘い

 国鉄分割・民営化は日本における新自由主義の出発点でした。1985年には労働者派遣法が制定され、その後の30年で実に1千万人を超える労働者が非正規雇用・ワーキングプアに突き落とされました。
 人間が生きるために必要不可欠なものさえも利潤追求の手段としてしか考えない。地域そのものを破壊しても構わない。これが新自由主義と民営化の本質です。
 「線路の半分が維持困難」というJR北海道をはじめ、JR各社は、〝選択と集中〟〝地方からの撤退〟〝戦略的ダウンサイジング〟と称してローカル線を切り捨て、地域社会と人びとの生活を破壊しています。
 また、外注化・別会社化を通して雇用破壊の典型的なモデルを作り、それを全社会に広げて、労働者の総非正規職化に道を開こうとしています。
 これに対して動労千葉は3月JRダイヤ改定反対、内房線・久留里線の切り捨て反対などを掲げて、すベての本線運転士がストライキに起ち上がりました。動労千葉の闘いは、地域の怒りと結びつき広がりをつくっています。外注化された職場から外注化を撤回させる新たな闘いに挑戦しています。
 動労千葉とともに闘う動労水戸は、福島への帰還強制に反対し、被曝労働拒否を掲げてくり返しス卜ライキに立ちあがっています。
 金もうけに走り、地域そのものを破壊してもかまわないやり方は、成田における第3滑走路計画も同じです。団結して闘うことで打ち破ろうではありませんか。

労農連帯の力で

 韓国では、社会の根本からの変革をめざす素晴らしい闘いが燃え上がっています。約80万人の組合員を擁する民主労総が民営化や労働法制の改悪に反対して何度もゼネス卜に立ち上がり、その闘いを先頭に連日街頭を埋め尽くした数千万人の民衆の怒りの声がついにパククネ政権を倒したのです。「大統領の顔を変えるだけの闘いに終わってはならない。求められているのは革命だ」。民主労総の労働者たちは困難をのりこえてさらに前進しようとしています。
 6・11集会には韓国鉄道労組ソウル地本の代表団が来日・参加します。
 国際連帯とともに、社会を変え、戦争をとめる力は労農連帯にあります。国策に抗して闘い続ける三里塚50年の勝利の源泉は、動労千葉をはじめとした労働者との連帯にありました。
 6・11集会にぜひお集まり下さい。

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国鉄1047名解雇撤回!
国鉄闘争全国運動6・11全国集会
 6月11日(日)午後1時(正午開会)
 江戸川区総合文化センター大ホール

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