全学連が東西で奮闘

週刊『三里塚』02頁(0967号02面04)(2017/05/08)


全学連が東西で奮闘

昼休みに集会
 4・26京大

(写真 京都大学【4月26日】)

 4月26日、京都大学全学自治会同学会と全国の学生は、京大大集会を打ち抜きました。昼休みでのキャンパス集会では、雨が降る中、同学会の仲間が吉田南キャンパス総人広場に登場すると、京大生は大注目、吹き抜けの2、3階の渡り廊下にも鈴なりになって主張に聞き入りました。同学会の「朝鮮戦争絶対反対」「4学生への退学処分阻止」「大学の軍事研究反対」という主張について、討論やアンケートへの協力など、積極的参加がかちとられました。
 大学当局は「集会禁止」と書かれた看板やカメラを持って同学会の仲間の前に立ちはだかったものの、その周りを集会に参加する学生に包囲され、学生に一指も触れることができません。集会後には吉田南キャンパスを一周するデモを行い、キャンパス解放へ向けた学生の力を示しました。
 夕方は京都教育文化センターに場所を移して学生討論会。「軍学共同反対連絡会」共同呼びかけ人の野田隆三郎・岡山大学名誉教授を迎え、多くの新入生・市民が参加しました。冒頭に野田さん、斎藤郁真全学連委員長、作部羊平同学会委員長が報告と提起を行い、「大学と戦争」や「大学の法人化=民営化」をめぐって参加者による自由闊達な討論が行われました。
 最後に同学会から4学生にかけられようとしている退学処分への反撃の闘いとして「5・2時計台前占拠一日行動」が呼びかけられ、参加者は大学の戦争協力反対の闘いに立ち上がる意思を固めました。

法大からデモ
 4・28沖縄デー

(写真 法大からデモ【4月28日】)

 4月28日、法政大学文化連盟と全学連は「辺野古新基地建設絶対阻止 改憲・戦争の安倍たおそう!」を掲げて4・28沖縄デー闘争に立ち上がりました。昼の法政大集会―防衛省デモ、文部科学省への申し入れ、夕方の学生労働者集会という一日行動で、朝鮮戦争絶対反対で、日本でも民主労総に続いてゼネストを闘おうと声を上げました。法大当局は前日に文化連盟と全学連を「組織的業務妨害を行っている団体」と言いなして「正門封鎖」を示唆するメールを全学生に送っていました。共謀罪を先取りする大学のありかたを自ら暴露するものです。
 しかし、当日昼の法大集会では、法大生の注目の中、当局は正門封鎖どころか出入りの制限もできず、集会に注目し、拍手を上げる法大生に注意をすることしかできません。学生の力で大学の解放をかちとる日はそこまで来ています。
 防衛省デモ、文科省への申し入れを終えると、夕方は場所を牛込箪笥ホールに移しての学生労働者集会です。180人の結集の中、韓国の闘いを記録した映像の上映から集会が始まりました。斎藤郁真・全学連委員長の基調報告をはじめ、青年・学生を中心として発言者が民主労総との国際連帯や沖縄からの報告、安倍政権―小池都政打倒の都知事選決戦への決意や「新共謀罪」、原発・被曝との闘いの報告を生き生きと行いました。すべての参加者が労働者・学生の分断を打ち破り、国際連帯の力があれば戦争を阻止し、基地を撤去できると確信を持つ集会になりました。
(今井治郎)

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