救援センター総会で決議 〝農地強奪強制執行阻止を〟
週刊『三里塚』02頁(0967号02面03)(2017/05/08)
救援センター総会で決議
〝農地強奪強制執行阻止を〟
救援連絡センターの定期総会が4月22日に文京区民センターで行われた。この総会には、全国から国家権力の弾圧と闘い、救援活動に携わっている人びとが結集して1年間の活動の総括、治安弾圧との闘いの報告、今年の闘いの方針を打ち固めるための討論が行われた。
今年の最大の闘いは、共謀罪粉砕の闘いである。新自由主義の絶望的危機に追いつめられた安倍政権は、戦争と改憲に突き進むために戦前の治安維持法をも上まわる共謀罪の成立を何がなんでも強行しようと焦っている。共謀罪は、三里塚や福島や沖縄など全ての労働者人民の闘い、労働組合や市民運動など全ての階級闘争を圧殺する治安弾圧法だ。総会では、共謀罪粉砕にむけての講演と活発な討論が行われた。総会参加者は、共謀罪を絶対に粉砕することを怒りに燃えて特別決議を採択した。
三里塚闘争にとって救援連絡センターは弾圧粉砕の闘いのために密接不可分の重要な存在である。三里塚闘争50年にわたる闘いでは、3300人余が逮捕され、弁護士接見、差し入れ、裁判闘争等々語り尽くせないほどの協力を得てきた。1985年の三里塚十字路戦闘で241名が逮捕された時には、50名余の弁護士が接見活動などに決起した。
今回の総会には、強制執行情勢下で緊迫する三里塚から反対同盟事務局の萩原富夫さんが参加した。萩原さんは、理不尽極まりない市東さんの農地強奪・強制執行攻撃を阻止するために全国から三里塚現地に結集されることを熱く呼びかけた。この訴えに総会では、強制執行阻止に向けた特別決議があげられた。
星野・全国再審連絡会議事務局の金山克己さんは「星野さんは無実で獄中42年闘っている。絵画展、署名運動、国際連帯を広げ、無期懲役確定から30年の今年絶対に星野さんを取り戻そう」と呼びかけた。「沖縄闘争を闘い獄中42年になる星野文昭さんを取り戻そう」の特別決議があげられ「精神保健福祉法改悪許すな」「朝鮮戦争策動弾劾」決議も採択された。
(三里塚野戦病院・大熊寿年)