団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0967号01面05)(2017/05/08)


団結街道


 朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」。本紙の「団結街道」は創刊当時から続くコラムのタイトルだ▼団結街道とは成田市天神峰から国道51号線沿いの十余三へと続く成田市の市道のことを指す。三里塚芝山連合空港反対同盟の天神峰現地闘争本部が設置され、反対同盟農家がこの街道に沿って多く並んでいたことから通称となった▼この団結街道は3本目の誘導路を作るということで封鎖され、破壊されてしまった。目的は反対運動をつぶすことだ▼市東孝雄さんの家と畑を空港の中に囲い込み騒音や振動、ジェットブラストを浴びせかけ、営農・生活を破壊する目的で200億円もの巨費が投じられたのだ。結果、市東さんは2倍以上の時間をかけて畑を往復しなくてはならなくなった▼成田市の加担も許すことはできない。使用中の道路を廃道にした前例は一つもないにも関わらず、2010年6月14日、成田市は成田空港会社に売却した。値段は743万円。距離1・3キロ、面積2700平方㍍の団結街道は、一坪あたり1万円足らずで売られたのだ▼森友学園の土地売却問題に見られる腐敗・癒着の構造と同一だ。千葉では銚子市の千葉科学大学、成田市公津の杜の国際医療福祉大学も安倍首相と深いつながりがある▼廃道決定の無効と封鎖している妨害物の撤去を求めているのが団結街道裁判だ。次回期日は6月9日。傍聴へ行こう。
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