ピンスポット 〝夜間飛行制限緩和見直しを〟 9市町が県に要望 騒音への住民の反発に焦り
週刊『三里塚』02頁(0966号01面06)(2017/04/17)
ピンスポット
〝夜間飛行制限緩和見直しを〟
9市町が県に要望
騒音への住民の反発に焦り
4月19日、成田空港圏自治体連絡協議会(9市町)が成田市役所で開かれ、国交省、NAAによる「空港機能強化案」の見直しを盛り込んだ要望書をまとめた(写真)。「大型連休明けに森田健作千葉県知事に手渡した上で、国交省、NAAに提出する方針」と報道された。
「空港機能強化案」は発着時間を午前5時から翌午前1時とする夜間飛行制限緩和、第3滑走路建設、B滑走路の千㍍延伸の3つの柱から成っている。2016年年度内には、「空港機能強化案」の4者協議会での承認をもくろんでいた国交省、NAAにとっては大打撃だ。騒音地獄拡大への住民の怒りの大きさは激しい。4年間にわたって展開してきた反対同盟の「周辺地域一斉行動」の成果でもある。
しかし他方、自治体協は「空港機能強化案」自体については賛成の立場を公言しており、「一部見直し」で住民の怒りをいったん収め、「仕切り直し」をした上で新たな攻撃を狙おうという意図であることも明白だ。NAAが現在最も望んでいるのが深夜早朝便延長なのだ。「空港機能強化案」阻止へ、周辺住民と連携してさらに闘おう。