動労千葉 動労水戸 青年先頭に現地調査 〝生活破壊の空港許せぬ〟
動労千葉 動労水戸
青年先頭に現地調査
〝生活破壊の空港許せぬ〟
4月22日、少し曇り気味の天候でしたが、動労千葉・青年部の渡辺剛さん、動労水戸の照沼靖功さん、會澤憲一さんら次世代を担う若者が三里塚に来てくれました。
もちろん、「農地を守る会・茨城」の代表で動労水戸の木村郁夫書記長や小竹労組の野澤英人さんの「新しい世代に伝えたい」という熱意があったからこそ実現できたことです。3月の全国集会後に茨城からはそれぞれ違うメンバーが3回も三里塚現地に来ていただきました。
13時に決戦本部に集まり、簡単な自己紹介を行った後、新たに決戦本部で作った資料をもとに現地調査を行いました。最高裁上告棄却で市東孝雄さんに明け渡しが命じられた南台の畑を見学し、この一部を取り上げても誘導路は真っ直ぐにはならないこと、「不法耕作」として訴えられている耕作権裁判の重要性などを確認しました。
東峰墓地では、故萩原進事務局次長をはじめとした萩原家のお墓、三里塚闘争で唯一民家として代執行を迎え撃った大木よねさんのお墓など東峰部落で闘う家族のお墓をお参りし、先輩諸氏の生き方、偉大な足跡を語り合いました。
さらに、B滑走路の南側への延伸を阻み、部落の精神的な支柱のような役割を果たしてきた東峰神社や、9・16東峰十字路戦闘現場、B滑走路の横腹に突き刺さる開拓組合道路など、反対同盟が勝利している姿と必死で守り抜いてきた現場を案内させてもらいました。
15時からは、農作業で忙しい中、時間をつくってくれた市東さんとの交流会でした。市東さんは、「こういう中で生活しています。土地収用法が使えなくなり農地を取られる心配がなくなったことで天神峰に帰ってきました。しかし、空港会社は農民を守るための農地法を破壊して農地を取るための裁判を起こしました。この50年、反対運動をつぶせなかったというところに、彼らが間違っているということが示されていると思います。今日見てもらったことをみんなに伝えてもらえればと思います」と語りました。参加者それぞれの自己紹介や、第3滑走路をめぐる状況、耕作権裁判の状況などのまさに盛りだくさんの内容でしたがみんなしっかりと受け止めてくれました。
會澤さんは「一番大事な土を奪うことは許されるものではない」「そこに生活している人よりも金もうけの新自由主義の本質が見える三里塚だと感じた」と。照沼さんは「生活を破壊する空港は許せないと改めて実感した。屈しないで絶対反対で闘っているのが敵にとっての脅威。動労千葉の絶対反対の闘いと本当に一体だなと感じた。援農にも来させていただければ」と。渡辺さんは、「リアル三里塚を回ることができてよかった。実力闘争で闘っている市東さんがいる。反対し続けないといけないし、私たちも闘い続けないといけないと感じた」と述べました。
交流会は16時で終了し、その後トマトの支柱の補強に使う竹を切り出す作業を手伝ってもらいました。手際良く作業をする様子は頼もしく、三里塚闘争への意欲を感じました。
私たちは、さらにこの場に愛着をもっていただき、みんなが集まれる場所にしたいと考えています。7月9日には現地集会を行います。ぜひお集まりください。
(反対同盟事務局・伊藤信晴)