DVD・パンフを広げて 北海道 沢口達也

週刊『三里塚』02頁(0965号01面05)(2017/04/10)


DVD・パンフを広げて
 北海道 沢口達也

(写真 三里塚闘争の歴史と現局面を反対同盟・動労千葉・全学連が大いに語る。現地闘争本部発行。)

(写真 反対同盟50年の闘いのすべてが詰まったDVD )


 私が初めて三里塚を訪れ、援農を経験してから45年が経つ。当時三里塚を徘徊する機動隊は、支援の学生を見つけるや、昼間だろうと衆目があろうとかまわずリンチを加えた。私自身、間一髪難を逃れた経験を持つ。
 三里塚の50年は国家による無法の歴史である。
 裁判所もその国家機関の一つであることを隠そうともしなかった。警察のテロは不問に付し、農民の土地や建物を奪うだまし討ちの判決を出す。私はそんな場面をいやというほど目にしてきた。
 今では原発や沖縄をめぐっても、裁判所の無法ぶりはむきだしだ。
 それでも「市東孝雄さんの農地を奪う法律はどこにもない。奪うのは無理」。私は長い経験からそう思っていた。
 だが国はあきらめていなかった。自分で作った法を踏みにじって市東さんの農地を奪おうというのだ。「三里塚のように絶対反対で闘い続ければ勝てる」----こんなことを国が認めたら、戦争なんかできるはずがない。
 追いつめられているのは国の方だ。三里塚、いや日本人民の抵抗そのものが正念場を迎えた。
 今回作られた三里塚のDVDとパンフには、私がガス弾の直撃をくらった85年10・20闘争などの三里塚の歴史と、私が思いを寄せる故大木よねさんをはじめ多くの人々の思いがつまっている。
 すべての労働者・学生がこのDVDとパンフを見て、三里塚50年の歴史を守る意味を知り、三里塚に馳せ参じることを訴えたい。

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