米帝のシリア攻撃弾劾 日米の朝鮮侵略戦争阻止を!
週刊『三里塚』02頁(0965号01面03)(2017/04/10)
米帝のシリア攻撃弾劾
日米の朝鮮侵略戦争阻止を!
(写真 米東部アレンタウンでトランプ政権によるシリア攻撃に抗議する人々【7日】)
米トランプ政権によるシリア政府軍の空軍基地に対する突然の空爆(日本時間7日午前)は、世界情勢を一変させた。証拠も法的根拠もないまま、「アサド政権が化学兵器を市民に使用した」と断定し、その対抗措置と称して巡航ミサイル59発を打ち込んだのだ。絶対に許せない。
このことは米帝の対中東政策の重大な転換であることを示す戦争行為であると同時に、何よりも北朝鮮への先制攻撃、キムジョンウン体制転覆を狙うトランプの朝鮮半島の制圧、さらには対中国をもにらんだ東アジアにおける凶暴な戦争意思を示すものである。
9日、トランプ政権は、原子力空母カールビンソンの行き先を豪州から朝鮮半島に急きょ変更し、公表した。さらにサンディエゴ基地から呼び寄せている誘導ミサイル駆逐艦2隻も合流させようとしている。シリアへのトマホーク発射は駆逐艦2隻から行われたものだった。
ティラーソン米国務長官は同日、シリア空爆にふれ「どのような国でも国際規律や合意に違反し、他国に脅威を与えれば、ある時点で対抗措置がとられる」と強調した。さらに同日、米国家安全保障会議(NSC)は北朝鮮への対抗措置として在韓米軍に核兵器を再配備する案をトランプに提出し、キムジョンウン政権を転覆し新体制をつくる新たな計画も提案した。
一方、安倍は9日、「米国政府の決意を支持する」と直ちに表明し、トランプ大統領と電話で協議、岸田外相は10日、ティラーソンと会談し日米同盟の強化を確認している。
トランプの決断次第でいつ朝鮮戦争の引き金がひかれてもおかしくない情勢に突入する中、韓国では、サード配備予定地である慶尚北道星州(ソンジュ)で配備撤回を求める全国集会が行われた。チェジョンジン民主労総委員長代行は「朝鮮半島の平和を脅かすサード配備撤回を」と訴え、全国農民会総連盟の代表は、「パククネを引きずりおろし拘束した力でサードも必ずたたき出せる。農民はその先頭に立つ」と訴えた。
「財閥解体」「戦争阻止」の民主労総の波状的ゼネストを柱に、人民のあらゆる要求が一つになって、「民営化は悪だ! 新自由主義打倒!」と6月ゼネストを焦点に社会の根底的変革に向けて闘っている。戦争を阻止し、新たな社会をつくり上げる力は働くものの中にこそある。全米でもシリア爆撃に反対する闘いが巻き起こっている。
「新しい社会をつくろう」と闘う韓国労働者階級・アメリカ労働者階級と連帯し、日本の労働者・学生が立ち上がる時だ。
日本における朝鮮戦争絶対阻止の闘いの最前線は三里塚だ。軍事空港絶対反対を貫く反対同盟と動労千葉の労農連帯を軸にした闘いを今こそ広げよう。動労総連合の全国的建設と一体で市東さんの農地を守り、始まる前に朝鮮戦争を阻止しよう。