一斉行動 全地域にビラ配布 「機能強化案」に住民の怒り

週刊『三里塚』02頁(0964号02面01)(2017/03/27)


一斉行動
 全地域にビラ配布
 「機能強化案」に住民の怒り

(写真 決戦本部で打ち合わせをする同盟と支援【3月19日】)

(写真 多古町を回る行動隊【3月19日】)


 3・26全国総決起集会を1週間後に控えた3月19日、反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議は、47回目の空港周辺地域一斉行動を闘った。反対同盟はこの間、強制執行阻止決戦本部を先頭に、連日の激闘を闘い抜いている。横芝光町への4回にわたる情宣行動、成田市議会、芝山町議会開会日への宣伝カーによるアピール、来訪する労働者・学生・市民への現地案内、さらに「上映実行委員会」による映画「襤褸の旗」(2月25日芝山町、3月18日成田市)の上映会等々。
 「市東孝雄さんへの強制執行を実力で阻止する」という決意に燃えた以上の行動の一環として、この日の一斉行動が行われた。
 前回、2月19日には、芝山町での部落別説明会が終了し、NAAと相川勝重町長が、「4者協議会での「空港機能強化案」(第3滑走路、深夜早朝便延長、B滑走路延伸)の承認に向けた動きを封じるため、芝山町への重点的訴えとして行動を展開した。この日は従来通り、成田市、芝山町、多古町、横芝光町に対し、「反対同盟ニュース」42号と3・26全国総決起集会へのカラービラ1400枚を配布して「3・26への参加」を訴える行動として行った。
 朝8時30分、いつもどおり市東さん宅離れに25人が結集し、萩原富夫さん、市東さんから行動のポイントが提起された。伊藤信晴さんは、芝山町を回りNAAや町当局に関する情報収集。太郎良陽一さんは、DC会館で行われた千葉県春闘集会に参加し、「3・26大結集」を訴えた。婦人行動隊の宮本麻子さんは。担当の成田市川上地区を回り、懇意になった住民と交流し、彼岸で在宅している住民たちに横芝光町や芝山町で第3滑走路反対の具体的な動きが始まっていることなどを訴えた。
 「同盟ニュース」は3・26集会を訴えるとともに、決戦本部を先頭に住民との連携の深まりを、特に横芝光町の駅周辺の中心部地域への宣伝行動を載せた。
 全学連現地行動隊は多古町北部を担当。ある女性は元反対同盟の相川勝重や石毛博道への怒りを語り、行動隊員が「横芝光町で第3滑走路反対の看板が立ちました」というと「ここの部落も全体として反対しなければ」と語った。
 三里塚現闘員が回った横芝光町北部の部落では、ある男性から戦前の軍隊による九十九里各地での軍用飛行場のための強制収用の話がなされ「ある日突然通告がなされ、有無も言わさず土地取り上げはひどいやり方だったが、それと同じようなことはさせない」と、怒りの言葉が話された。
 午後5時、市東さん宅離れに集合して一日の行動を報告しあった。芝山町の町長選挙が11月に予定されている。この町長選をめぐる政治的駆け引きの中で、6選を狙う相川町長によって「空港機能強化」による利権追求が行われている現状を弾劾する報告がなされ、全体で相川町長への怒りを共有した。
 そして3・26集会の成功へ奮闘することを誓いあい、次回を4月15日(土)と決めた。

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