集会の発言から

週刊『三里塚』02頁(0964号01面02)(2017/03/27)


集会の発言から

(写真 反対同盟を先頭に成田駅前大通りをデモ行進【成田市 3月26日】)

天神峰現地に来てください
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 国、空港会社は最高裁判決で押し切ろうとしたが、請求異議の訴えが認められ裁判が始まった。期待はしていないが、やはり空港会社のやり方があまりにもひどいということがある。国策と闘う、沖縄・福島・三里塚を一つの闘いとしてこれからもがんばって天神峰で畑をやっていく。みなさんどうか、来れる人はいつでも天神峰に来てもらって草の1本でも抜いてもらい、それでともに交流をもちましょう。幅広い陣形をこれからどんどん広げ、悪いものは悪いということを言えるそういう闘いをしていきたい。

●基調報告
軍事空港粉砕し安倍打倒を
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 市東さんの農地を守ろう! 本日より、新たに「請求異議裁判署名」運動を開始する。強制執行なんて、絶対に許されない暴挙だ。あらためて全国に訴え、千葉地裁包囲・裁判傍聴闘争と、天神峰への結集運動を軸にしつつ、署名運動で支援の拡大へとつなげていきたい。
 空港機能強化案(第3滑走路、B滑走路延伸、深夜早朝発着制限緩和)を粉砕しよう! 「4時間しか寝るなということか」「我慢も限界だ」と騒音下住民の怒りが爆発している。人の住めない町に未来はあるのか。空港をとりまく怒りの炎こそ、市東さんを守る力になります。現地行動への参加を呼びかけます。
 朝鮮半島・東アジアで戦争の危機が切迫している。米韓合同軍事演習、日米首脳の核先制使用宣言、沖縄・南西諸島への自衛隊配備など、戦争挑発を繰り返しながら、戦争法に続き共謀罪を成立させようとしている。労働組合や市民団体への共謀罪先取りのデッチ上げ弾圧を許してはならない。森友学園事件では安倍政権の腐敗ぶりを世にさらした。パククネを政権から引きずりおろした韓国の労働者民衆、民主労総とともに闘い、沖縄・福島と連帯し、農地死守・軍事空港粉砕を貫き、安倍政権を打倒しよう。4・24耕作権裁判、5・25請求異議裁判とデモに結集しよう!

●主催者あいさつ
「騒音地獄」を子らに残すな
 反対同盟事務局員 伊藤信晴さん

 強固な決戦陣形をつくりだそう。周辺地域一体で騒音地獄を子や孫に残していいのか! という怒りが沸騰している。ダメなものはダメと絶対反対を訴え第3滑走路を阻止しよう。労働者民衆の本気の実力闘争が求められている。韓国に続き安倍政権を打倒しよう。

労働者と農民が社会動かす
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 3月ダイ改阻止のストに立ち上がった。30年前の国鉄分割・民営化に次ぐ重大な歴史転換的な攻撃が始まっている。総非正規職化が成長戦略、働き方改革の名で進められ、その先兵としてJRの大再編が位置している。鉄道業務を数百の子会社にバラバラに分割し、労働者を転籍させる。これを許さず国鉄決戦を闘う。労働運動が力を取り戻す時が来た。われわれが本当の意味で主人公になる、労働者と農民が社会を動かしているんだ、そのことを示すような具体的な闘いを全国、無数の職場から地域から始めることだ。その先頭に立っているのが、三里塚反対同盟だ。だから僕らは労農連帯の闘いをさらに強化する。

常磐線再開は被曝の強制だ
 動労水戸委員長 石井真一さん

 市東さんの農地が取り上げられるような事態になったときは必ず反対同盟とスクラムを組んでともに闘いたい。
 住宅援助の打ち切り、避難している人の都営住宅からの追い出しが始まろうとしている。JR東日本は常磐線の小高から浪江駅まで営業運転を再開しようとしている。動労水戸は3月4日、ストライキを闘い抜き断固抗議の闘いをたたきつけた。原発事故はまったく終わっていない。人間が生きられない高線量地域に電車を通そうとしている。労働組合として、労働者として、このJRの攻撃、安倍政権の攻撃に断固最後まで闘いぬく。

●決戦本部アピール
実力阻止する戦士の決起を
 反対同盟事務局員太郎良陽一さん

 今、三里塚闘争は、歴史的「決戦」に突入しています。
 強制執行はまさに、空港の完成を阻んでいる三里塚闘争への恐怖であり、反対同盟の基本路線を父・東市さんから受け継いだ孝雄さんへの憎しみであり、「国策に抗う者への見せしめ」の攻撃なのであります。許すわけにはいきません。かつて萩原事務局次長が「国家権力の政策を本気で止めようとするなら、闘いは必ず実力闘争になる」と言った情勢の只中にあります。私たちは強制執行を阻止するために、天神峰「決戦本部」で「ともにスクラムを組み闘う戦士」の決起、闘うグループの結集を訴えます。
三里塚でともに闘おう! 「三里塚共闘」のさらなる団結と激闘に向け闘おう!

〝農業民営化〟に反撃しよう
 全国農民会議・岡山支部 内藤大一さん

 安倍の攻撃は一言で言えば農業の民営化だ。産地間競争をあおる、輸出をしろとあおり立てる、挙句の果てには、農協を株式会社にすると。結局大企業・大資本が農業に参入して農民は大企業のもとで下請け会社のような形で働かされる。そして2018年、非正規労働者の全員解雇の攻撃に合わせて、安倍は減反政策、米の生産調整を廃止すると言っている。これは補助金を打ち切ってすべての農家に対して死ねという攻撃だ。市東さんにかけられている攻撃は、すべての農民にかけられている攻撃であって、全国の労働者とともに農民の怒りで安倍政権を打倒しよう。

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