全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 軍事空港阻止を 安倍政権打倒しよう 全学連三里塚現地行動隊首都圏大学 二川光

週刊『三里塚』02頁(0963号02面05)(2017/03/13)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 軍事空港阻止を
 安倍政権打倒しよう
 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学 二川光

(写真 きりぼし大根の天日干し【3月3日】)


 天神峰の市東さんの畑では春に向けてジャガイモの作付を行い、ニンジンやホウレン草などを収穫しています。週2回の野菜の出荷では間違えないようにしっかり確認しながら、作業しています。現地では日々の援農も含めて闘いです。
 最大規模の米韓合同軍事演習が3月1日から始まりました。米帝は、北朝鮮の核兵器の使用の兆候があると判断したら核兵器を先制的に使用できると言い放ち、朝鮮半島・中国をも射程にいれた戦争の引き金を引こうとしています。安倍政権もまた日米安保同盟を強化し、軍事大国化に向けた動きを強めています。戦時になれば、日本の全ての空港が兵站(へいたん)基地として軍事利用されていく可能性があります。とりわけ成田空港の使用は米帝から要請されているのです。この戦争の現実を変える闘いが市東さんを中心に始まっています。

田中正造の生涯

 この間、三里塚現地では「襤褸(らんる)の旗」という足尾鉱毒事件と闘った田中正造の一生を描いた映画の上映会が行われました。足尾銅山から流れる鉱毒がもたらした甚大な被害に対して、渡良瀬川周辺に住んでいる農民が立ち上がります。国家権力の暴力を絶対に許さず、土地を明け渡さないという一人ひとりの農民の闘い。そして田中正造自身も国会議員をやめて、農民とともに闘う姿は感動的でした。強制執行を許さず闘っている農民とともに、最後まで絶対反対を貫いた田中正造の姿が、農地死守を貫く三里塚の闘いとダブって見えました。足尾鉱毒事件に対し、多くの学生や知識人が立ち上がっていったことも映画の中で描かれていました。三里塚闘争も日本中の多くの人が注目し、あらゆる人々が立ち上がったという共通点があります。市東さんの闘いは一人だけの闘いではないからこそ、多くの共感を呼び、広範な怒りを集めています。1%の資本家階級と99%の側に立つ市東さん。正義はどちらにあるかはハッキリしています。
 朝鮮侵略戦争が始まろうとしている中で、市東さん農地決戦の爆発でNAAや安倍政権を打倒することがますます重要になっています。親子三代100年耕し続け、市東さんの「絶対に譲れない」誇り高い闘いに共感する労働者・農民の連帯の輪が広がっています。国際的な労農連帯の力で戦争を阻止しましょう。

ロシア革命100年

 先日、行動隊は全国学生の理論合宿に参加しました。テーマは「ロシア革命100年」です。今から100年前、レーニンを中心としたボルシェビキはプロレタリア革命を実現し、第1次世界大戦を終結に導きました。合宿を通して明らかになったことは、レーニンがロシア革命に向けて労働者の思いに肉迫し、労働者の闘いを鋭敏につかみとり、そこにどこまでも依拠する中で革命を実現したということです。今、反対同盟が周辺住民の中に分け入り、「住民をなめるな」の怒りを組織していることにつながります。三里塚闘争は動労千葉と反対同盟の労農連帯の軸がどっしりとすわっているからこそ広がりをもった闘いを展開できているのだと思います。こうした階級的な力で反対同盟は、市東さんへの強制執行停止を2月14日の審尋でかちとり、3月2日から始まった請求異議裁判でもNAAを追いつめています。3・26全国総決起集会に集まろう!

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