「絶対反対」の意味つかむ 援農に参加して 千葉・K
週刊『三里塚』02頁(0962号02面08)(2017/02/27)
「絶対反対」の意味つかむ
援農に参加して 千葉・K
反対同盟が新年旗開きで、決戦本部を立ち上げ、「1時間でも顔を出してほしい」という市東さんの檄に応えようという一心で、現地に駆けつけました。
このときは、萩原富夫さん宅の援農に入りました。冬場にしては、暖かく汗ばむ春らしい晴天のもとで、気持ちよく援農ができました。私が手伝ったのは、ネギ・レタス・ほうれん草の収穫。人参の作付けでした。とりわけ、人参の作付けは初めてで、翌日筋肉が悲鳴を上げましたが、充実して面白かったです。正月野菜の中で、私のいち押しは人参。一般に市販されているものと、三里塚の有機野菜との味の「差」がダントツに出るからです。実際に作付けをしてみて、土壌や無農薬農法の偉大さに感激します。
〝一日一日が闘いであり、その闘いが勝利している〟と実感できるところが三里塚闘争の醍醐味です。反対同盟は、巨大な国家権力や空港会社に対して、真っ向立ち向かい阻んでいます。「絶対反対」という言葉がよく使われますが、その言葉は三里塚闘争にこそふさわしい。国家・資本と非和解に闘い、それを50年間にわたって超長期に継続する。これがどういうことか? それは反対同盟とともに闘うことで、身体でつかむことができます。三里塚闘争は、50年を超える日本の労働者大衆の闘いの上に蓄積されたかけがえのない財産です。これを感じ取ることができるのが、三里塚闘争の支援・連帯です。援農は、反対同盟農民とともに闘うことでエネルギーをもらえる絶好の場です。
現在、現地で決戦本部が立ち上げられ、受け入れ体制が整っています。援農でも現地調査でも、柔軟に対応してくれます。ぜひ多くの人が足を運んでほしい。必ず私たちの闘いにとって得られるものがあるはずです。