百万人署名運動が現地へ 新滑走路予定地回る

週刊『三里塚』02頁(0962号02面06)(2017/02/27)


百万人署名運動が現地へ
 新滑走路予定地回る

(写真 市東さん宅離れで交流)

 第3滑走路建設計画や、市東さんの農地取り上げの最高裁判決など三里塚の緊迫した情勢の到来に、2月2日、まずは現地を見て来ようと、三里塚は初めてという人も含めて5人で車で三里塚現地へ出かけました。
 高速を降りて、三里塚第一公園で一休みしてから、フェンスに囲まれたA滑走路の南端を回って菱田地域へ。空港のすぐ横にはひと気のない芝山千代田駅があり、しばらく行くと菱田小学校がありました。ひっそりとしていると思ったら2年前に閉校とのこと。りっぱな駅をつくっても子どもたちが育つ地域は壊されてしまったのです。
 さらに進むと成田用水問題で激突があったあたりに出ました。頭上をB滑走路に着陸するジェット機が通る直下で、田園風景には農家は一つも見あたりませんでした。このあたりから第3滑走路の予定地でした。でもその先には、農家が点々とあり、工場やお寺などもありました。
 現在の成田空港もコンクリートの下には、肥沃な農地や農民たちの穏やかな生活や賑わいがあったのに...。さらにもう一つ空港を造ろうとは! 空港周辺の調査のあと、市東さん宅離れの決戦本部で、農作業合い間の市東孝雄さんと萩原富夫さんにお話を伺うことができました。すぐ目の前でジェット機が飛び交う中での生活はさぞかし大変でしょうとお聞きすると、市東さんは「いや、農業は楽しいです。そうでなければとても続きませんよ」と応じ、自然を相手にした野菜作りの喜び、農地への愛着を語られました。萩原さんは、「いろんな人に共に闘おうと呼びかけていきたい」と。農地を守りたい、三里塚の運動を広げたいというお二人の熱い思いが伝わってきました。
(とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局 先崎有紀子)

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