市東さんとスクラム 全国農民会議岡山支部 内藤大一
週刊『三里塚』02頁(0961号02面06)(2017/02/13)
市東さんとスクラム
全国農民会議岡山支部 内藤大一
米国防長官マティスの来日に合わせて、山口県岩国基地所属の海兵隊が単独の訓練を岡山県の日本原演習場で毎年行いたいと発表した。来日したマティスは、北朝鮮と中国を名指しして、日米同盟について「抑止力と対処力の強化」を打ち出した。米日帝国主義による朝鮮侵略戦争の開始そのものとして軍事演習が行われようとしているのだ。日本原演習場では今年に入り、実弾演習のとき以外は自由に立ち入りできていたゲートをすべて施錠し、薪炭採集の入会権などに限定して地元民に鍵を配布することで全面立入禁止を強行した。また、演習場内の耕作地を周辺買収地と交換していた農家が高齢化や後継者不足で耕作権を維持するのが困難となり、演習場が周辺に拡大する状況となっている。
安倍は2018年には非正規雇用の一斉解雇と同時に、減反政策の廃止を強行しようとしている。トランプのTPP離脱は、2国間交渉という形で日米争闘戦をさらに激化させる。コメの生産調整の廃止を軸に、農業の民営化(=大資本参入、産地間競争、農協の株式会社化)ですべての農民は生きていくことができない。
市東さんへの攻撃は全農民にかけられている攻撃だ。日本原でも地元の自治労や教組を中心に、労働者と農民の団結の力で一昨年の日米共同演習を中止に追い込んだ。今年も国鉄闘争と一体で2・11日本原闘争を闘う。労農同盟こそ資本主義を打倒し新しい社会をつくる力だ。強制執行を許さない決議を労組であげよう。市東さんとスクラムを組んで闘おう。