Bラン安全基準違反 欠陥空港のなれの果て

週刊『三里塚』02頁(0961号02面05)(2017/02/13)


Bラン安全基準違反
 欠陥空港のなれの果て


 1月28日の新聞報道(千葉日報)によると全国の空港の7割にもなる73空港で、滑走路のオーバーラン対策となる安全基準を満たしていないことが判明した。この中には、成田空港のB滑走路が含まれる。
 この基準は、従来から法律で義務付けられている「過走帯」と呼ばれる滑走路両端60㍍の部分と、2013年より「国際基準に合わせる」として導入された「滑走路端安全区域」90㍍の部分からなる。後者の「安全区域」について、全国の空港滑走路の大半で基準を満たしていないことが今回明らかになったのだ。
 特に成田のB滑走路は深刻だ。
 滑走路南側には東峰部落が位置している。「万が一」の場合、オーバーラン事故を防ぐ緩衝地帯が不足しているというのだ。こんな危険な滑走路はない。
 北側も同じだ。北側にはB滑走路の直近に東関東自動車道が走っている。B滑走路は、02年に空港反対農民を屈服させることを目的に、未買収地を縫うように作った欠陥滑走路だ。「頭の上をジェット機を飛ばせば農民は耐えられない」として、安全無視で造った。
 しかし、農民たちが耐え難い騒音に耐え、国家犯罪とも言うべきB滑走路建設を告発し続けてきた結果、「安全区域」不備という形で、破綻が露呈したのだ。危険極まりないB滑走路を直ちに閉鎖せよ。
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