投稿 〝農地は命〟改めて実感 決戦の地で援農 東京・青年A
週刊『三里塚』02頁(0959号02面06)(2017/01/16)
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〝農地は命〟改めて実感
決戦の地で援農
東京・青年A
年末に三里塚の援農に行ってきました。12月4日の緊急現地行動には来れなかったので、10月の集会以来の三里塚でした。
最高裁が農地法裁判の控訴を棄却し、市東孝雄さんの農地を取り上げる判決が確定しました。まったく不当な判決です。最高裁の決定を聞いた時は、「許せない!」、「決戦だ!」と思いました。その三里塚に最高裁の決定後、初めて来ることができました。
市東さんの畑では、裁判所が取り上げると言っている南台の場所にも、白菜やブロッコリー、ネギ、玉ねぎ、そのほかにもたくさんの野菜が植えられて大きくなっていました。
作業は出荷の手伝いと、里芋の選別。今年最後の出荷で、正月野菜を順番に入れていきます。僕は大根とネギを入れました。野菜を入れた段ボールが次々に積み上がっていきます。
援農で市東さんと萩原さんの家を往復するときには、権力の巡回がこれまでよりものものしいように感じました。警察の覆面車両や、機動隊を乗せた青いバスが走っているのがいやに目につきました。
宿舎に帰って、小さい里芋を蒸したものを出してもらいました。食べたことのないうまい味がしました。さすが三里塚。外の皮を押して、中身をツルンと出す食べ方を教えてもらいました。夜は全学連現地行動隊の学生と交流しました。
反対同盟事務局の伊藤信晴さんに食事に連れて行ってもらいました。美味いモツを食べながら、これまでの三里塚闘争の話を笑いを交えながら話していただきました。その中で、真面目な顔で言われた「農地というのは農民にとって生活の一部。生活を考える上での土台とか前提のようなもの」という言葉が印象的でした。
市東さんの「農地は命」という言葉とも重なります。
「農地取り上げ絶対反対」、市東さんと一緒に闘うぞと思った援農になりました。