NAAが対話型説明会 住民そっぽ大失敗 反対同盟、宣伝カーで弾劾
週刊『三里塚』02頁(0959号02面04)(2017/01/16)
NAAが対話型説明会
住民そっぽ大失敗
反対同盟、宣伝カーで弾劾
(写真 NAAによる「対話型説明会」を弾劾する反対同盟の宣伝カー【12月25日 成田市役所】)
成田空港会社(NAA)が、「対話型説明会」なるものを開始することに対して、12月25日、反対同盟は成田市役所前で宣伝カーによる弾劾の闘いを展開した。この日は伊藤信晴さんと太郎良陽一さんが宣伝カーに乗り込み、激しい弾劾を行ってNAAを圧倒した。
宣伝カーのマイクを握った伊藤さんは「空港間競争に勝つために、騒音地獄をがまんせよ、という国交省やNAAの住民無視を許しません」「本日の対話型説明会なるものは騒音地獄の押し付けそのものです」「私たちは、騒音下住民の怒りを共有し、第3滑走路粉砕、深夜早朝便の延長粉砕、Bランの1000㍍延長を許さず闘います」と声を張り上げた。
説明の中身は、いかに成田が空港間競争で劣勢に陥っているのかをパネルで示すもので、「空港間競争と住民と何の関係があるのか」と怒っている住民の生活実感と向き合わない得手勝手なものだった。
「売り」にした「騒音の疑似体験」なるものも「どこまで信用できるのか」と失笑を買うものでしかなかった。
こうしたデタラメな「説明会」であるため、朝10時から午後4時まで開催して、来場者はわずかに35人。大失敗に終わった。
この「説明会」の意図は、10月、11月に行われた拡大地域説明会、部落説明会のすべてにおいて、住民の怒りが噴出し、弾劾の場に転化した事実に打撃を受けたNAAが、「丁寧な説明は行った」とする〝アリバイ〟にもならないものである。悪らつな「空港機能強化」攻撃の一環だ。断じて許せない。
NAAはこの1月以降、芝山町、多古町、山武市、横芝光町など9市町で同じ「対話型説明会」を行う計画を表明し、茨城県の2市でも同様の策動を行おうとしている。全力で弾劾、粉砕しよう。