1・30耕作権裁判・デモへ 内田裁判長による反動的訴訟指揮許すな
週刊『三里塚』02頁(0959号02面02)(2017/01/16)
1・30耕作権裁判・デモへ
内田裁判長による反動的訴訟指揮許すな
(写真 前回の耕作権裁判デモ【10月17日 千葉市】)
1月30日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)において耕作権裁判(第31回)が行われる。決戦体制に入った現地実力闘争と一体で千葉地裁を包囲する裁判闘争に立ち上ろう。
耕作権裁判は、耕作位置の誤りと偽造文書問題に対する求釈明と文書開示請求によってNAAを追い詰めている。裁判所からの文書提出命令に応じることのできないNAAは、窮地に陥っている。NAAは、これを取り繕うため前回弁論において、突然「予備的主張」と称し、南台農地の市東さんの耕作位置を特定することを放棄し、「小作の場所は特定されていない。天神峰南台41番地の中ならどこでも耕作してよい契約だった」という苦し紛れの珍解釈を言い出した。そして「少なくとも1988年の『同意書』『境界確認書』と添付の測量図面で(旧地主と市東東市さんが)合意した」と言いだした。
だったら市東さんを不法耕作者呼ばわりして、提訴したのはいったい何だったのか。そもそもこの耕作権裁判と農地法裁判は、市東家の賃借地はどこなのか、とりわけ南台41―9が市東家の賃借地なのかどうかをめぐって、具体的に争ってきたものだ。市東家は41―9を一度も耕作したことがなく、そこは石橋家が植林していた土地だった。NAAは、偽造文書をもって土地強奪を図りながら、それが暴かれそうになるや自らの主張をすり替え、逃亡しようとしているのだ。「強制執行で土地強奪すれば、自らの悪行は隠ぺいできる」という算段だ。しかしNAAの新主張は、文書偽造問題の深みにますますはまるものだ。弁護団は、『同意書』『境界確認書』の新たな筆跡鑑定を準備している。これはNAAを決定的に追撃するものになるであろう。 前回弁論では、このあまりにもデタラメで無責任な主張に弁護団・傍聴人の激しい怒りが叩きつけられ、NAAは「次回までに書面で回答する」と逃げるのに精一杯だった。これに助け舟を出したのが、新たに担当した内田裁判長だ。内田裁判長は、2回8年にわたる訟務検事(行政訴訟などで国の代理人を務める)の経歴を持ち、反動判決を下すために送り込まれた裁判長だ。NAAのご都合主義的居直りと内田裁判長の反動的訴訟指揮を許さず、市東さんの農地強奪の違法性を暴露しよう。これは、強制執行を阻止する請求異議訴訟(第1回口頭弁論 3月2日)と審尋(2月14日)と一体のNAAを追い詰める攻勢的闘いだ。
1月30日の耕作権裁判は、天神峰の地で切迫する市東さんへの強制執行攻撃との関係で、特に重要な意味を持っている。反対同盟は1月9日の旗開きで、決戦本部を立ち上げ、千葉地裁を包囲する最初の闘いとしてこの日の裁判闘争を位置づけ、市内デモを決めた。
強制執行の当事者は今や千葉地裁だ。千葉地裁に対して、〟農民殺しのための執行をやめよ〟と直接迫る闘いだ。
反対同盟はさらに2月14日の審尋の日のデモ、そして3月2日の請求異議訴訟の弁論当日のデモを設定して、連続的に千葉地裁に迫っていく。その第1波闘争が1・30地裁デモだ。
1月30日午前9時、千葉市葭川(よしかわ)公園に結集し、千葉地裁を包囲するデモを行って傍聴闘争に決起しよう。