反対同盟 全国の総力決起を訴える 二つのアピール発表
週刊『三里塚』02頁(0959号01面03)(2017/01/16)
反対同盟
全国の総力決起を訴える
二つのアピール発表
闘争宣言
2017年、反対同盟は市東孝雄さんに対する強制執行攻撃との決戦を宣言する。市東さんの畑7300平方㍍および自宅前の作業場、育苗ハウス、離れ等への強制執行は、戦後最大の「強制収用」だ。我々は断じて許さない。三里塚50年の闘いと、「何があってもこの地で農業を続ける」という市東さんの決意の前に、国土交通省・NAAは追いつめられ、裁判所を使った違法な農地取り上げに踏み込んできたのだ。
北総台地のこの豊かな農地を守り耕し育てることこそ、農民としての尊厳をかけた生き方だ。国策を阻み51年目を迎えた三里塚闘争は、安倍政権による農民殺しと対決して、実力闘争に立つ。
体を張って正義を貫き、とことん闘う。そして、「第3滑走路反対」に決起を開始した周辺騒音下住民とともに、「空港機能強化策」を粉砕する。
強制執行攻撃との闘いはまったなしだ。反対同盟は、本日より強制執行阻止決戦本部を立ち上げ、臨戦態勢に入ることを宣言する。三里塚・天神峰に決戦本部を構え、強制執行を迎え撃つ。反対同盟とともに総決起しよう。
1月30日の耕作権裁判とデモへの大結集で勝利の突破口を開こう。さらに、2月14日の強制執行停止を求める審尋、3月2日の請求異議裁判を千葉地裁弾劾の声で包囲しよう。強制執行阻止の決戦態勢を強化しよう。
これまで三里塚を闘ってきてくれた人々はもちろん、さまざまな職場で闘う人々、地域で闘う人々、こぶしを握りしめている人々、家族とともに闘う人々に広く大きく三里塚現地への結集を呼びかける。ぜひ、現地にかけつけてほしい。動労千葉、関西生コンをはじめとした労働組合、農民団体、学生、市民との絆をさらに強固にし、市東さんの農地決戦に勝利しよう。
新自由主義の破たん、資本主義の行きづまりが世界中で戦争を引き起こし、労働者人民を殺りくと貧困の中に叩き込んでいる。三里塚闘争は、末期的危機に立つ資本主義に抗して闘う全人民の砦だ。
韓国との軍事情報包括保護協定の締結、自衛隊の南スーダン派兵における「駆けつけ警護」任務付与など、戦争・改憲に踏み込む安倍政権を打倒しよう。「働き方改革」、「規制撤廃の新農政」をはじめとした労働者・農民への圧殺攻撃許すな。激突する沖縄・辺野古、高江の闘いに連帯して闘おう。帰還強制と闘う福島とともに、全原発廃炉へ進撃しよう。民主労総を先頭とした韓国人民の巨万の決起に続こう。1・30耕作権裁判闘争から3・26全国総決起集会へ! 全人民決起をつくりだし、市東さんの農地決戦に勝利しよう。
2017年1月9日
三里塚芝山連合空港反対同盟
決戦本部アピール
三里塚芝山連合空港反対同盟は、本日の旗開きをもって、市東さんの農地「強制執行」に対する「強制執行阻止決戦本部」を市東さん宅「はなれ」に立ち上げ、明日より臨戦=日直体制に突入する。あまりにも理不尽な「農地強奪」を、我々は絶対に許すことができません。空港会社、国家権力一体となった「強制執行」攻撃に対し、市東さんとともに体を張って全力で国家権力と闘う決意です。
空港会社は、国家権力を総動員してのだまし討ち―夜襲を常套手段とする暴力集団であり、これを凌駕する「闘魂の臨戦態勢」こそが、実力阻止闘争を爆発させる鍵であります。必ず、圧倒的大衆の三里塚決起を我々は実現する。
そのために、遠からず必至である「強制執行」を見すえ、決戦行動の開始を全国の仲間に呼びかけます。
支援・共闘の仲間たち、50周年集会参加者はもちろん、市東さん緊急署名―賛同人の方々、かつて三里塚を闘った人たち、初めて三里塚を知る皆さん! ぜひ、三里塚の大地に足を踏み入れ、我々と行動をともにしませんか。
三里塚には〝未来を変える今〟がある。未完成の空港のど真ん中で、萩原さん、市東さんが意気揚々として畑を耕し、卑劣な公安警察なにするものぞと不屈に生き、闘う姿こそ三里塚闘争が勝っている証です。
今こそ「弱肉強食」の社会を、「戦争と破壊」の政治を断ち切ろう。こぶしを握りしめ、立ちあがろう!
さらに、反対同盟は訴えます。三里塚も、沖縄、辺野古・高江も福島も、労働者・農民の闘いも、どこの闘いも今、一歩も退くわけにはいかない。今こそ、同じ敵―安倍政権打倒を合言葉に、「非妥協・実力闘争」の全国的な共同闘争(戦線)を、具体的に実現させていこうではありませんか。
全国で闘う組織・団体に、市東さんの農地を守る決戦への結集―交流を呼びかけます。三里塚でスクラム組んで、社会を変えよう。
2017年1月9日
決戦本部長 太郎良陽一