北総の空の下で 三里塚の芋煮会 この畑を守ろう!

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週刊『三里塚』02頁(0958号02面07)(2017/01/01)


北総の空の下で
 三里塚の芋煮会
 この畑を守ろう!


 いよいよ年末も押し迫り、あわただしさが加速しています。
 今年は里芋が豊作で掘り取って芋穴に保存する作業に時間がかかりました。日照りで育ちが悪かったり、土中のコガネムシの幼虫に食い荒らされたり、苦戦が続いていただけにうれしい悲鳴です。
 12・4緊急闘争後、この里芋をたっぷり使った芋煮会で1年を締めくくりました。
 一口に芋煮と言っても、地方によって様々です。牛肉で醤油仕立ての山形の芋煮が有名ですが、三里塚のは具沢山豚汁です。野菜と肉が、大釜と大鍋で湯気を上げ始め、焼きそば、燗酒、甘酒も用意して、デモ隊の帰りを待ちます。総料理長が骨折で現場にいなかったため、たき木のくべ方から里芋の入れ時まで、舞台裏はあたふたしました。おまけに、匂いにつられたデモ隊の帰り足の速かったこと! ともあれ、駆けつけてくれた大勢の胃袋に熱々の豚汁が十分行き渡りました。
 この野菜が育つ畑、皆が集った庭と作業小屋が強制収用の対象です! 理不尽に奪おうとするNAAと国家権力に体を張って立ち向かうと決めた市東孝雄さんの、農作業に明け暮れる日常が続きます。三里塚闘争50年、市東東市さんや萩原進さんほか道半ばで逝った人びとが、私たちを注視しています。市東孝雄さんにどう応えるのか私たちに何ができるのか、真剣に考えて下さい。特別の思いを込めた芋煮会から年初決戦へ、三里塚の熱い冬を、共に闘って下さい。
北里一枝
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