反対同盟の新年アピール(1)

週刊『三里塚』02頁(0958号01面02)(2017/01/01)


反対同盟の新年アピール(1)

農地取り上げ言語道断
 北原鉱治さん(反対同盟事務局長)

 三里塚にかけつけてほしい

 2016年は、三里塚闘争50周年集会を大成功させました。2017年は、50年の歴史の上に、次の前進に向け新たな第1歩を記す年だと思います。世界はますます激動し、安倍政権による戦争と改憲の政治が強まっています。朝鮮半島でキナくさい状況が生み出されています。今こそ三里塚、日本の労農学が先頭になり、戦争のない平和な世界の実現に努力したいと思います。韓国人民の闘いが模範を示しています。三里塚と交流を重ねてきた民主労総の仲間に敬意を表します。
 今年は、市東孝雄さんの農地を守る決戦の年になりました。市東さん家族が3代100年近く、丹精込めて耕作してきた農地を農地法を悪用して奪い取ろうというのです。このような暴挙は言語道断です。反対同盟はこの〝農民殺し〟の攻撃に農地を武器にして闘います。
 全国の皆さんに、三里塚現地にかけつけることをお願いします。ちょうど40年前の鉄塔決戦の時、「鉄塔を人塔に」を合言葉に、全国各地で支援運動が作り出されました。その中心に動労千葉のジェット闘争がありました。あの時のような状況を再び作りたい。
 また、安倍政権の戦争法強行以来、成田空港の第3滑走路建設と飛行時間の24時間化にむけた攻撃が強まっています。これは600戸を超える住民の強制移転と、2千戸を超える住民への新たな騒音地獄の強制です。許すことはできません。10月から始まった説明会では、怒りの声を上げ始めました。住民を4時間しか眠らせない政策に怒りがあちこちで爆発しています。空港の利権のために住民を犠牲にすることは絶対に許せません。反対同盟は周辺住民の怒りと結び、この攻撃を阻止します。
 三里塚に心を寄せる全国の皆さん! 1月9日の新年旗開きから2017年の市東さんの農地決戦は始まります。三里塚の大地を再び、闘う労働者、農民、学生、市民が集まる場にしよう。緊急時には全国から駆け付けて下さい。ともに市東さんの農地を守り抜こう。

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