陸自 成田から南スーダンへ 軍事使用の拡大許すな
週刊『三里塚』02頁(0957号02面05)(2016/12/12)
陸自 成田から南スーダンへ
軍事使用の拡大許すな
安保戦争法に基づく「駆け付け警護」などの新任務を初めて付与された陸上自衛隊南スーダン派兵が、成田空港を利用し行われた。成田空港の軍事使用を既成事実化させる策動を弾劾しよう。(写真)
11月20日、11次隊の先発隊130人は、戦闘服のまま青森空港発羽田行きの日本航空定期便で出発し、羽田空港から成田空港に移動して、民間機で南スーダンに向かった。戦闘服での搭乗は自衛隊による成田空港軍事利用のデモンストレーションそのものだ。防衛省幹部は、「戦闘服で搭乗した。今までも行っている。成田空港はだめで、他の空港なら良いというのか」と開き直った。
1967年の中曽根康弘運輸大臣以来、歴代運輸相は「成田空港の軍事利用はしない」と公約してきた。さらに成田市の小泉一成市長も同趣旨の答弁を行い、反対同盟の抗議行動に対しても同様に答えてきた。
安倍政権による安保戦争法強行・朝鮮侵略戦争攻撃の切迫情勢を利用して、今回の「駆けつけ警護」を契機に、成田空港の軍事使用で決定的エスカレーションをもくろむ、断じて許せない攻撃だ。
安保戦争法によって成田空港は特定公共施設として軍事利用が優先される。1000㌶の大拡張と第3滑走路建設は、迫りくる朝鮮侵略戦争のためであることがますます明らかとなっている。市東さんの農地取り上げをはじめとする戦争のための強制収用を許してはならない。反戦・反基地の三里塚闘争の真価を発揮する時だ。
スーダン内戦と南ス―ダン独立の背景は、石油資源をめぐる米英帝国主義と中国スターリン主義との争闘戦=アフリカ分割戦だ。資本のための侵略派兵を許すな。