団結街道

　「団結すればもっと強くなれる」。米大統領選で勝利したトランプ弾劾のワシントンの高校生デモのスローガンだ。アメリカ帝国主義の没落・衰退とアメリカ社会の分裂はすさまじい。トランプは、「これまでの既成の支配勢力がアメリカを没落させた」と訴え、「生きさせろ」と叫ぶ労働者階級、貧困層の怒りをかすめとって当選した▼しかし彼の言う「アメリカ第一主義」や「減税」などは超富裕層のものだ。その破たんは時間の問題だ▼トランプの選挙戦を支えた人物を見れば明らかである。選対責任者は、ティーパーティーの主催団体に勤務していた。この団体は、非上場企業・全米第2位の資産家・コーク兄弟が組織する。選対財務責任者はスティーブ・ムニューチンで元ゴールドマン・サックス幹部。次期政権の財務長官に起用されると見られる▼トランプ勝利の立役者は、投資ファンド・「乗っ取り屋」のカール・アイカーン。彼は85年にトランス・ワールド航空を買収し、解体し売却した。同時期、トランプもイースタン航空を買収し、ぼろ儲けを図った。これが航空自由化の正体だ。彼らのようなハゲタカが、破綻した新自由主義とグローバリズムを居直り、搾取と支配を強制する▼資本主義・帝国主義の終焉が近づいている。韓国のゼネストは革命へ突き進んでいる。階級的労働運動と新しい労働者党の力で世界革命に突き進もう。