市東さん農地法裁判 最高裁 〝農民殺し〟の棄却決定許すな 労農連帯、国際連帯の力で強制収用阻止しよう 12・4緊急現地闘争で反撃を

週刊『三里塚』02頁(0955号01面01)(2016/11/14)


市東さん農地法裁判
 最高裁 〝農民殺し〟の棄却決定許すな
 労農連帯、国際連帯の力で強制収用阻止しよう
 12・4緊急現地闘争で反撃を

(写真 反対同盟は、最高裁による上告棄却決定に対して、直ちに反撃の記者会見を行った【10月27日 成田市天神峰】)

反対同盟 記者会見で徹底弾劾
市東さん 「体張って農地を守る」

 韓国で無期限ゼネストを闘う民主労総を先頭に、闘いは2千万労働者、6千万民衆へと広がり、パククネ打倒情勢が現実化した。超切迫する米日韓の朝鮮戦争を、始める前に阻止する展望をたぐり寄せている。この情勢下で、日帝・最高裁は10月25日、反対同盟・市東孝雄さんに対し農地法裁判・上告棄却の大攻撃をかけてきた。日韓の労農が連帯して、安倍・パク政権への打倒へ進むことに追いつめられての反動攻撃だ。市東さんを先頭に反対同盟はただちに記者会見を開き、「体を張って農地を守る」「闘いの勝負はこれからだ」と宣言し、11・6労働者集会の成功をともにかちとった。今こそ三里塚実力闘争の真価を発揮しよう。

 10月27日、三里塚反対同盟は、最高裁による農地法裁判上告棄却に対し、記者会見を開いて弾劾声明を発表した。午後1時、天神峰の市東さん宅離れを会場に、マスコミ各社記者約20人を集め、会見が始まった。
 反対同盟事務局を代表し、東峰の萩原富夫さんが「弾劾声明」を読み上げた。「最高裁第3小法廷大谷剛彦裁判長は、10月25日付『上告棄却』決定を下した。これは最高裁による強制収用宣言であり、断じて許されない暴挙である。われわれは、強制収用阻止へ断固として決起することをここに宣言する」
 続いて葉山岳夫弁護士が、反対同盟顧問弁護団声明を読み上げた。「最高裁は、御用機関に堕し憲法の番人たる使命を放棄した」と厳しく批判し、農地収奪と全面対決する決意を明らかにした。報道各社注目の中、市東さんが決定を弾劾した。「最高裁までがこういう形でやってくることは、絶対に許せないし認められない。もし農地に手を出してくるなら、体を張って闘う。耕作権裁判にも取り組みながら、私はここで農地を守り闘っていく。それが自分の生き方です」
 市東さんの闘志が、会見場を圧倒し、質疑応答に移った。葉山弁護士はあらためて、NAAの違法や不当性を不問にして下された上告棄却を弾劾した。特に、①偽造された「同意書」「境界確認書」による賃借地特定のデタラメ、②天神峰の畑に立つやぐら・看板などの所有者問題でのNAAの矛盾を指摘し、これらを放置したままの土地明け渡し強制執行は法を破る大暴挙であると強調した。萩原さんは反対同盟の方針として、第3滑走路計画に怒る地元住民と結合し、沖縄の辺野古・高江での闘いに連帯して、「強制執行許すな!」の声を全国に拡大することを明らかにした。また市東さんは各社記者に、「私がNAAの数々の悪質な違法・無法に憤っていることを具体的に書いてほしい」と訴えた。会見終了後も記者からの熱心な質問が続いた。反対同盟が即座に行った反撃が反響を呼び、国家権力とNAAに打撃を与えている。市東さんの農地を守り抜こう。軍事空港建設と農業破壊へ進む安倍政権を打倒を。

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