強まるLCC淘汰 成田の延命策が危機に
週刊『三里塚』02頁(0952号02面07)(2016/09/26)
強まるLCC淘汰
成田の延命策が危機に
「アジアLCC淘汰の足音」との見出しで、アジアの格安航空会社(LCC)間の競争が激しさを増し、撤退を迫られる航空会社が出てきていることが報じられた。
まず撤退を迫られたのが、「大阪・名古屋・福岡〜台北が片道3600円」のキャンペーンを行った台湾復興(トランスアジア)系の「Vエア」。
この格安便の予約開始からわずか半月後、全線の運航を9月末までで停止することを発表するところに追い込まれた。運賃のダンピング競争に敗れたのだ。
一方、中華航空も参加の台湾虎航(タイガーエア台湾)が運営するLCC事業の見直しに着手。同航空の何董事長は、「改善できないなら撤退もありうる」と語った。
日台間ではこの2社の他、日本のLCCピーチアビエーションやバニラ・エアも参入、増便を競って来た。シンガポール航空傘下のスクートを交えた競争激化で運賃が急落した。日本のLCCも安泰ではない。当然予想された事態だ。
LCCの誘致で生き残りを画策する成田空港に未来はない。