9・11群馬集会 何があろうと天神峰で農業をやり続ける 市東さんが思いを語る

週刊『三里塚』02頁(0952号02面03)(2016/09/26)


9・11群馬集会
 何があろうと天神峰で農業をやり続ける
 市東さんが思いを語る

(写真 群馬で開かれた「三里塚映画の夕べ」であいさつする市東孝雄さん【9月11日 高崎市】)

 9月11日、高崎市労使会館で「三里塚映画の夕べ」が「東京―ソウル11月国際共同行動群馬実行委員会」の呼びかけで開催され約50人が参加した。三里塚反対同盟の市東孝雄さんを迎えての集会は今年で10回を数える。集会に先立つ交流会では「群馬・市東さんの農地を守る会」や「群馬合同労組」の仲間と歓談し親睦を深めた。
 オープニングでは、「同盟歌」や「ソリダリティ」、参加者同士が手を触れ合ってのわらべ歌「てんやのおもち」の合唱で会場が一体となった。映像作品「三里塚闘争不屈の50年」は、国家の暴力と闘う農民の闘いを軸とする三里塚闘争の歴史と現下の攻防を余すところなく描ききり、三里塚闘争の凄さを参加者の心に刻みつけた。
 高階ミチさんの主催者あいさつを受け、満場の拍手の中で市東さんが登壇した。群馬での取り組みへのお礼を述べ、「50周年集会に多くの人が集まってくれた。先輩たちの農地死守の闘いは正しかった。最高裁の農地法裁判と一体で、千葉地裁で耕作権裁判を闘っている。NAAは裁判所から文書提出命令が出されても提出せず裁判が2年8カ月止まっていた。追い詰められたNAAは裁判所に助けてもらって『文書はない』ですまそうとしている。こんなやり方は絶対に認められない。どんな判決が出ようと、私は天神峰で農業を続けていく。子どもにも安全な食べ物を消費者に届けるために有機野菜を作る。みんなに食べて喜んでもらうのが私の喜びです」と誇り高く決意を述べた。続いて、地元群馬から八ッ場ダム反対運動、群馬合同労組、9・4徳島刑務所・星野文昭さん面会要求行動、反原発と群馬の女性が連帯発言。青柳晃玄さんが市東さんにカンパを手渡した。最後に大塚正之さんが「10・9三里塚現地集会と11・6日比谷労働者集会の力で市東さんの農地を守ろう。原発も戦争も止めよう」と力強く訴え全員の拍手で確認した。
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