全日空事故 B787機350便欠航へ 安全無視の長期使用原因
週刊『三里塚』02頁(0951号02面06)(2016/09/12)
全日空事故
B787機350便欠航へ
安全無視の長期使用原因
全日空は米ボーイング社製の最新鋭中大型機「B787」に搭載している英ロールス・ロイス社製エンジンンに不具合が生じたとして、全機を改修する方針を発表、26日から国内線の一部を長期間欠航する、とした。計350便以上が欠航する見通し。トラブルが発生したのは2~3月アジア便と8月20日の羽田―宮崎便。
「B787」型機は、全日空が世界で最初に購入して以降(ローンチカスタマーと呼ばれる)、重点的に配備し、250機保有している航空機の内の50機を占める。エンジンンの中の燃焼したガスを受けて回転する羽根車の一部が、設計よりも短期間で劣化し破断することが分かったため、という。飛び散った部品がエンジンそのものを破壊すれば、まさに重大事故につながってもおかしくない事態だった。
他に60社が飛ばしているのに全日空でだけ事故が起きている。その理由として、利益を優先した「長期、多頻度使用」が指摘されている。LCCを先頭に激しさを増す「空の競争」で大事故の危険性が高まっている。