全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 全学連大会 広範な学生が結集 京大10・3集会へ 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0951号02面01)(2016/09/12)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連大会 広範な学生が結集
 京大10・3集会へ
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 無期停学処分を撤回させる10・3京大1万人集会の討論で盛り上がった全学連大会【9月2日 東京】)

 立て続けの台風の襲来で、北海道や東北地方を中心に被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。現地でも11号の上陸の際には強風で稲や野菜が倒され、各所でビニールハウスが倒壊する被害が出ました。毎年のような天候不順や大雨被害に、食を支える農業の、それを運搬し加工する食品産業や物流の、それを受け入れる自治体の、それぞれの職場で社会を回す農民と労働者の重要性があらためて問い直されていると思います。「99%」のための農業とは何か、労働とは何か。学生にはそのまま、「大学とは何か」という形で問われてきます。
 去る9月1〜2日、公安警察の襲撃をはねのけ、全学連第77回定期全国大会が成功裏に開催されました。「改憲・戦争阻止!安倍打倒!大学から反戦ストライキを!」「京都大4学友への『無期停学』処分撤回!10・3大集会へ」「11・6―12日本―韓国国際共同行動へ総決起しよう!」をスローガンに行われた2日間の討論は、新しい参加者を多く迎える中で次の闘いの展望をつかむものとなりました。
 昨年9月からの全学連の闘いは、安保国会決戦から始まりました。ここで立ち上がった人々の想いをどこにまとめ上げていくかが問われ続けた1年間でした。日本共産党をはじめとする既成の政党は「国民連合政府―野党共闘」という形で議会と法律の枠内に怒りを押しとどめ、人びとに「選挙での1票」という決起以外許さないという態度を明らかにしました。全学連は昨年10月27日の京大反戦バリケードストライキや弾圧との闘い、7月選挙闘争の先頭に立つ中で、「社会の主人公は労働者と学生だ」ということを体現して闘ってきました。
 全学連大会には全国から本当に様々な学生が集まってきました。3・11で故郷を奪われた学生、家族が部落差別を受けてきた学生、日本国籍でないことを理由に「憲法の枠外」で生きてきた学生、昨年10月の京大ストに反対した学生……。しかし、彼らが口にするのは「今の大学に未来はない」「こんな大学を変えないといけない」という言葉です。そしてその最先端の攻撃として京大生4人への処分があり、これを打ち破るために処分撤回署名をはじめ、さらに広範に運動を拡大し、京大生との団結を作りきって第2波ストを叩きつけることで一致しました。
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 労働者・農民・学生をともに闘う主体として押し上げていく時に重要なのは何でしょうか。一番の決め手は「一緒にやれる」という信頼関係ができるかどうかにあると思います。それは正しい理論と情勢認識、組織としての団結力、そして何よりも現場での実践とあらゆる人との真正面からの討論の中で生み出されます。僕は「慰安婦」をはじめとする日帝の侵略と戦争犯罪の歴史を乗り越えて団結を深めてきた動労千葉、三里塚と韓国・民主労総の闘いの中にその展望を見ます。日韓4労組の13年間の国際連帯闘争が今年、国際共同行動として結実し、全世界に呼びかけられています。それに世界から次々と参加表明が届いています。この闘いに学生も学び、「単位・就活・奨学金」、あるいは「日常の防衛」のために分断されてきた学生の新たな団結をつくりだしましょう!
 10・3京大キャンパス集会―京大第2波ストへ向かう闘いと一体で、10・9三里塚全国集会を闘おう! 11月国際共同行動で全世界の労働者・農民・学生との団結をかちとろう!
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