団結街道
週刊『三里塚』02頁(0951号01面05)(2016/09/12)
団結街道
神武127歳、孝安137歳、景行143歳…。神武から仁徳まで16人中12人が100歳以上の天皇家の「歴史」から比べるとアキヒト82歳は随分若い▼戦前、歴史家・津田左右吉は神代史のうそを暴いた。政府は発禁処分、裁判所は有罪判決、早稲田大学は辞職を強いた。恐怖のない天皇制なら支持されると考えていた津田は、天皇の恐怖政治の一部を粉砕したが、天皇制そのものは粉砕しなかった▼現在の天皇制の問題は、歴史の問題ではなく現代の問題である。8月8日、アキヒトは2018年までに生前退位したいという「平成の玉音放送」、「第二の人間宣言」と評されるメッセージを発した▼天皇が自らの意思で退位することを認めていいのか。政治利用の観点から様々な議論がなされているが、天皇制維持を前提とする限り、軍や財界、官僚その他あらゆるものによる政治利用は防げない▼これまで天皇制が続いてきた現在的な意味は、いまだ日本において真実の徹底的な革命がなかったということに他ならない▼天皇制をなくすと日本に社会の安定の中心がなくなってしまうという天皇及びブルジョアジーの宣伝は、日本労働者階級の政治能力・共同性に対する侮辱であり恐怖だ▼現代の天皇制は歴史家が解決するものではなく、日本労働者階級が解決するより他ない。プロレタリア革命の一環として、天皇制の一切の形態を粉砕し、一掃しよう。