全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 全学連大会に集まれ 「3週間」が早1年 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K

週刊『三里塚』02頁(0950号02面01)(2016/08/22)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連大会に集まれ
 「3週間」が早1年
 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K

(写真 京大反戦バリストを宣言した昨年の全学連大会【9月2日〜3日】)

 「3週間でいいから、三里塚に行ってみない?」と誘われて気が付いたら、もうすぐ1年が経とうとしています。1年って長いようで短く、あっという間です。早すぎて自分でもびっくりしてます。
 でも、中には「3週間くらい現地で闘って来て」と言われてから40年も闘っている人だっています。その人も「気が付いたら40年が経っていた、本当にあっという間だ」と語っています。こういった話をたくさん聞かせてくれますし、話す人は皆さん幸せそうに誇らしげに話してくれます。
 市東さんの畑で援農するということが、どれくらい大切なことなのかが分かってきました。誰だって口では何とでも言えますが、行動で示すというのはとても難しいものです。三里塚は50年間にわたり体を張って闘ってきましたし、市東さんや萩原さんも畑で野菜を作り育てることで、「戦争絶対反対! 成田空港は廃港だ!」と行動で示しています。このことから、畑で援農することは「闘い」なんだと気が付きました。
 確かに、間違っている事は間違っていると発言できる人は立派だと思います。しかし態度で示すのは簡単なことではないですし、できる人は少ないのではないでしょうか。やはり、どんな立派な人でも飛躍を求めなければ堕落するのだと思います。芝山町長の相川勝重などもそうです。私自身も、そうならないように今後も頑張ります。
 こういう闘いの現場でもある市東さんの畑では、モロヘイヤが収穫の時期です。今回、初めて収穫しました。葉っぱが、とても綺麗で上品に見えます。春菊と同じような要領で摘んでいくのですが、摘んだ葉っぱの切れ目や折った茎の切れ目からネバネバした汁が出て来て、今まで見たことのない野菜だったので思わず「えっ、何これ?」と叫んでしまいました。後から聞いたのですがネバネバは胃を保護してくれる働きがあり、葉は夏バテ防止に良いようです。食べる時の注意としては 鰹節と一緒のほうが安心です。モロヘイヤだけで食べてしまうと結石になってしまうとのことです。以前、この結石になって苦しい思いをした人の話を聞きました。症状の一つとして腹痛を伴うみたいです。その痛みはゾウに踏まれたような、後ろからナイフで刺されたような痛みだと語っていました。
 また、暑さと雨で雑草たちによる生き残り戦略が繰り広げられています。ゴーヤの草取りを行った時も雑草が凄かったです。作物たちは、今か今かと救出を求めているようでした。落花生の葉も初めて見ました。普段、食べるたびに「畑ではどうやって育てているのかな?」とよく考えていました。
 実際に見てみると、三つ葉のクローバーの大きい感じで落花生とは思えないくらい可愛いです。 8月19日には援農を行い午後からは国会前の署名行動に参加してきました。ここに集まった人たちは皆、安倍政権に対して怒る人たちばかりです。署名活動をしながら色々な人に話を聞いてみると「人として人間らしく生きたい」、「仕事の給料が安くて食べていくことだけで精一杯。安倍政権を絶対に許さない!」という声が聞こえてきます。
 援農に行ったり、署名活動や怒りの声を聞いたりすると「人として生きるとは何だろう」と考えさせられます。
 国家権力などの1%の人たちは自分たちの身を守るために99%の人々を搾取し、収奪しています。新自由主義政策が元凶です。
 こんな世の中を終わらせるためには、私たちが権力を取ってひっくり返さなくてはいけません。そのためにも9月1日、2日の全学連大会に1人でも多くの方が参加することを呼びかけます。
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