ピンスポット デルタ航空が成田から撤退へ 基幹3路線を廃止 国交省、NAAに大打撃
週刊『三里塚』02頁(0950号01面05)(2016/08/22)
ピンスポット
デルタ航空が成田から撤退へ
基幹3路線を廃止
国交省、NAAに大打撃
(写真 成田空港に駐機する米国のデルタ航空。姿を消す日も近い )
米国で唯一、成田を拠点にしてきたデルタ航空が10日、成田―ニュヨーク、成田―ロサンゼルス、成田―バンコクの基幹路線3つを10月に廃止すると発表した。アジアのハブ拠点を上海・浦東空港に移す方針だ。
今年3月の日米航空交渉で、羽田空港の昼間の国際線枠が増便されたため、羽田に施設を持たないデルタ航空は苦境に立たされた。そこで今回の方針発表となった。「成田―羽田の一体的活用」を掲げる国交省や、羽田に需要を奪われ続けるNAAには大打撃だ。
一方、8月15日の日本経済新聞は「米航空大手、日本を素通り?」と報じ、デルタ以外のアメリカの大手航空会社2社も、アジア路線を中国に移そうとしている動きを紹介した。住民無視・圧殺の上に展開されてきた日帝の空港政策がいよいよ行き詰っている。