朝鮮戦争阻止・安倍倒せ ヒロシマ大行動に950人
週刊『三里塚』02頁(0949号02面02)(2016/08/08)
朝鮮戦争阻止・安倍倒せ
ヒロシマ大行動に950人
(写真 安倍首相を直撃する戦闘的デモを貫徹【8月6日 広島市】)
8月6日早朝、原爆ドーム前でヒロシマ・アピール集会が行われ、右翼、権力の敵対をはねのけ510人が結集した。
「改憲・核武装宣言の安倍を倒せ! 国際連帯で朝鮮戦争・核戦争阻止!」の闘いは、かつて朝鮮戦争の際、戒厳令を突き破り被爆者・被爆2世を先頭に立ち上がった労働者階級の闘いの歴史を甦らせた。
午前7時半、集会が始まった。反戦被爆者の会で被爆2世の中島健さんが「朝鮮戦争の時、すべての集会が禁止された。被爆者は厳戒を突き破り、『朝鮮の友の上に爆弾を降らせるな』と立ち上がった。今、朝鮮戦争と核武装を狙う安倍を倒そう」と訴えた。
長崎の被爆者でNAZENナガサキの城臺美彌子さんは「『空から死が降ってきた』と他人事のように言ったオバマを許しません」と怒りを表明した。
韓国・テグから来日したソンソ工団労働組合のパクギホン副委員長が、「沖縄と成田の闘いが大きな教訓だ。反戦反核は労働者が先頭に立って闘わなければならない」と力を込めた。
8時15分、全参加者は原爆犠牲者に黙祷(もくとう)を捧げ、朝鮮戦争・核戦争阻止へ闘う決意を新たにした。全国被爆者青年同盟の壱貫田康博委員長(広島連帯ユニオン書記長)がヒロシマアピールを読み上げ、全学連の斎藤郁真委員長が「京大生への無期停学処分を撤回させる。職場・大学で進められる戦争の攻撃と闘おう」と呼びかけ、デモに出発。
オバマへの怒り、相模原事件を引き起こした安倍の新自由主義政策への怒り、福島―沖縄への怒り、京大生への無期停学処分への怒りを一つに、職場・キャンパスからの実力闘争―ストライキで「改憲阻止・安倍打倒!」を訴え、式典会場内の安倍を直撃するデモが闘われた。
同日昼、広島県総合体育館での「被爆71周年8・6ヒロシマ大行動」に950人が結集した。前日には、動労西日本のスト、各産別労働者集会、青年労働者集会、学生集会が行われた。広島・長崎の被爆者の怒りを体現し、福島・沖縄の怒りと一つに、職場・キャンパスから被爆労働拒否・朝鮮戦争阻止のストライキを闘う労働運動・学生運動を復権・拡大し、11月全世界共同行動へ進む突破口が切り開かれた。
灼熱の中行われたデモは、広島市民の圧倒的注目・共感とともに、民主労総ゼネストに連帯し、闘っているオーストラリアの労働者たちも合流した。
全学連・斎藤郁真委員長が解散地点で「闘えば勝てることを示すために京大無期停学処分撤回をかちとる。私たちこそが夢を語り、次の社会を語る人格として登場していこう」と締めくくった。これらの闘いを反対同盟の宮本麻子さん、全学連現地行動隊が先頭で牽引した。