参院選闘争 「社会を動かしているのは労働者だ」 1000万と結び戦争絶対阻止へ
週刊『三里塚』02頁(0948号02面02)(2016/07/25)
参院選闘争
「社会を動かしているのは労働者だ」
1000万と結び戦争絶対阻止へ
(写真 東京新宿駅で最後の訴えを行う鈴木たつお候補【7月9日】)
鈴木たつお候補を押し立てて闘われた参議院選挙闘争は、既存メディアによる抹殺攻撃と反革命・日本共産党スターリン主義の主導する「野党共闘」攻撃をのりこえ、「新しい労働者の政党」の圧倒的登場をかちとった。
労働者が主人公の社会=革命の必要性・現実性とそのための「新しい労働者の政党をつくろう」という訴えが、1千万人の怒りと結合し、21世紀革命の突破口を切り開いたのだ。
何より、「改憲・戦争絶対反対」、「消費税全廃」、「非正規職撤廃」、「全原発廃炉」、「オリンピック返上」といった絶対反対のスローガンが圧倒的に支持され、「社会を動かしているのは労働者だ」と戦争―改憲・労働法制改悪絶対反対のストライキを闘い、共に「新しい労働者の政党」を作る職場生産点からの決起として16187票が投じられた。連日『前進』が数万部単位で持ち込まれ、あらゆる職場や街頭で討論の渦が巻き起こった。
職場では青年労働者が、街頭では全学連が、地域では歴戦の同志がその中心を担いきった。フランス労働者のゼネスト、ブラジルのオリンピック反対のストライキ、民主労総の闘いなど全世界の階級闘争の最先頭で、反帝国主義・反スターリン主義の「党と労働組合の一体的建設」を革命的選挙闘争で全世界に示しきった。
一方、日帝・安倍は改憲に必要な3分の2を確保したにも関わらず、危機の深さに顔面蒼白だ。選挙過程において、「資本主義の終焉」を示したイギリスのEU離脱、日帝・新自由主義のアジア侵略への怒りが背景にあるバングラデシュ事件、米国内における内乱情勢を突き出したダラスの銃撃戦、何よりも米韓や中国の軍事演習に見られる朝鮮侵略戦争の切迫といった世界史的事態が次々と起こったことに対して全く対応ができず「安定政権」を叫ぶばかりだ。
選挙後も改憲反対は5割を超え、福島・沖縄での現職閣僚の落選。川内原発が争点になった鹿児島県知事選でも現職候補が落選。労働者支配のための連合およびJR推薦候補の落選など階級攻防の激突点で軒並み敗北した。
100万労働者の国際的団結と11月総決起、そしてその全世界的発展こそが一切の結論だ。戦争を阻む力は、安倍の「核抑止と先制攻撃」でも日共の「自衛と平和外交」でもなく「労働者国際連帯」だ。階級的労働運動と学生運動を復権し、目に見える形で社会的衝突=ゼネストを巻き起こそう。