団結街道
週刊『三里塚』02頁(0947号01面05)(2016/07/11)
団結街道
7・3東京集会に向かう様々な準備の中で、賛同メッセージ集の編集にたずさわる機会を得た。一つひとつのメッセージには、三里塚闘争にかけた思いや関わりが記されている。短いスローガンながら、組織で真剣に討議して送ってくれた労働団体もある▼どれほど多くの人びとに影響を与え、どれほど多くの人びとが人生をかけて決起したのかと、心を揺さぶられた。小紙では今、「私と三里塚闘争」を連載しているが、数え切れないほどの「私と三里塚闘争」があるのだ▼筆者の「私と三里塚」を語るなら、めぐり会ったのは大学4年の時だった。オルグされた時間は30分。地域で開かれた三里塚集会に参加し、招かれていた故・萩原進さんの熱き言葉に感動し、翌年には現地闘争本部員になった。「30分のオルグで…」に聞く人が「へえ〜」と言うので、以来、自己紹介の持ちネタにしている▼鎌田雅志元全学連委員長からのメッセージで、1985年の10・20戦闘と動労千葉の2波のストについてのこんな一文があった。——機動隊との戦闘で重傷を負った人が「あの時大学1年生でしたが、30秒でオルグされました」と話した。そういう力が三里塚闘争にはあります——▼30秒とは恐れ入った。だが、本当にそれだけの力が三里塚闘争にはあるしさらなる「私と三里塚」が次々と生まれるだろう。「50年」を踏まえた新たな闘いを開始するのだから。