6・5 国鉄集会 新10万署名、参院選勝利を 動労総連合の新拠点 動労東京が登壇し決意
週刊『三里塚』02頁(0945号02面02)(2016/06/13)
6・5 国鉄集会
新10万署名、参院選勝利を
動労総連合の新拠点 動労東京が登壇し決意
(写真 6・5国鉄闘争全国運動集会は、解雇撤回の新10万人署名運動の展開、7月参院選挙の勝利を誓って大成功した【6月5日 東京・江戸川文化センター】)
国鉄闘争全国運動は、6月5日、「国鉄1047名解雇撤回! 改憲―雇用・労働破壊に反撃を!」のスローガンのもと、「6・5全国集会」を江戸川区総合文化センターで開催した。集会には全国から1626人が結集し大成功した。韓国の鉄道労組が昨年に続いて参加し、国際連帯の力強い前進がかちとられた。司会は動労千葉の長田敏之さんと自治労越谷市職の斎藤知春さん。開会あいさつを全国金属機械労働組合港合同の木下浩平執行委員が行った。木下さんは、国鉄闘争全国運動が作ってきた情勢の大きさを確認し、本日の集会を11月全国集会への飛躍の出発点にしようと訴えた。沖縄からの緊急報告を北中城村議の宮城盛光さんとIJBS労組の仲宗根光洋書記長が行った。元米兵による女性殺害事件を弾劾し「全基地撤去の道筋は全島ゼネストの中にある」と訴えた。
続いて「国鉄闘争の新たな発展を」と題し、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部・平山正行執行委員、日本近代史研究者の伊藤晃さん、動労千葉・田中康宏委員長のアピールが行われた。平山さんは「国鉄分割・民営化は闘う労働組合つぶしが狙いだった。階級的労働運動の再生を。組織拡大へ勝利するまで闘い続ける」と訴えた。伊藤さんは「職場と労働を取り戻す力をわれわれは持っている」と新10万筆署名運動の前進を訴えた。田中委員長は「安倍の改憲・戦争も戦後労働法制解体もすべて国鉄分割・民営化から始まった。この時代だからこそ国鉄闘争をこれからも続ける」と力強く宣言。「(シニア制度反対で)33名もの首を出しながら非正規にさせない闘いとして行ったことで動労千葉への結集が始まった。非正規化は2018年、全員にかかわってくる問題。全職場で闘おう」と呼びかけた。
韓国鉄道労組が
その後、「解雇撤回への決意」に解雇者がずらりと壇上に並んだ。動労千葉・中村仁さんは「奪われた仕事を取り戻す。一人ひとりの組合員が闘ってきたから今がある。正規・非正規を越えて闘いを大きくしよう」と訴えた。国労秋田闘争団・小玉忠憲さんは「闘いは、過去のものではない。勝利のために闘おう」と決意を述べた。動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は「闘いの前進で解雇はJRそのものに責任があるというところまできた。JR本社へ署名を突きつけよう」と訴えた。全国運動・新潟からJRへの新署名運動のアピールが行われた。満場の拍手の中、韓国・鉄道労組のイジナンさん(ヨントンポ支部)とキムスンシクさん(ソウル地方本部連帯事業局長)の2人の仲間が登壇した。キムスンシクさんは「屈服しない闘争精神を学びにきた。パククネ政権に対し公共部門労働者とともににストライキを準備している。みなさんの運動が成果を収め日本労働運動が活力を取り戻すことを望んでいます」との訴えに会場が奮い立った。
休憩後、動労千葉・大竹哲治副委員長から「労働法制の危機に際して訴える」が読み上げられた。国鉄闘争全国運動・東京東部の会は、労働契約法の反労働者的狙いについて暴露し、職場支配権を確立して闘おうと呼びかけた。続いて、高知短期大学名誉教授の芹澤壽良さんは、労働法制改悪を断固阻止するために国際連帯を重視しようとアピール。韓国労働運動史研究家の金元重さんは、韓国における総選挙の闘いを紹介し、日本でも労働者のための国会議員を送ろうと訴えた。鈴木達夫弁護士は、参議院選挙の勝利、労働者の新しい政党を作る決意を表し語られた。
その後、外注化粉砕・CTS就業規則改悪阻止を闘う動労千葉から、山田護幕張支部長、CTS組合員、青年部の渡辺剛史さん。被爆労働拒否・常磐線全線開通阻止を闘う動労水戸・石井真一委員長が発言に立った。続いて、動労総連合の仲間が次々とアピールを行った。前日、動労東京を結成した吉野元久委員長は「新宿にある東日本本社を攻める」と力強く宣言。動労連帯高崎、動労西日本、動労総連合・新潟、動労神奈川、動労福島、動労総連合北陸、動労総連合・九州からアピールが行われた。
決意表明を、自治体労働者、教育労働者、全逓労働者、小竹運輸労組、全学連・斎藤郁真委員長が行った。動労千葉を支援する会事務局長の山本弘行さんから①「解雇撤回・JR採用」新10万筆署名の推進、②会員を拡大し新たな国鉄支援陣形をつくろう、③改憲・戦争と労働法制解体に反撃を、④全国各地での現場での闘いから11・6全国労働者総決起集会へ、の行動方針が提起された。閉会あいさつを呼びかけ人の花輪不二男さん、団結ガンバローを愛媛県職労委員長の宇都宮理さんが行い、動労西日本・大江照己委員長のリードでインターナショナルを斉唱し、6・5集会は熱気と感動のうちに幕を閉じた。