全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 沖縄A君への弾圧許さぬ 沖縄と三里塚一体 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K
週刊『三里塚』02頁(0944号02面02)(2016/05/23)
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
沖縄A君への弾圧許さぬ
沖縄と三里塚一体
全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K
(写真 県民大会終了後、動労千葉、民主労総【中央】、IJBS労組を先頭にデモを行った【5月15日 那覇市】)
私の大切な仲間、沖縄大学で活動する学生A君が不当逮捕されました。権力は、昨年12月の「傷害事件」というありもしない事件を捏造し、5・15沖縄闘争にあわせて那覇市内で逮捕したのです。反戦運動をつぶすためなら何でもやるという暴力的なやりかたは、99%の人びとを戦争に行かせ、1%の人だけがもうかる世の中にしようとする安倍政権の危機と恐怖のあらわれです。戦争に反対し、安倍政権を倒すために立ち上がる人たちを「犯罪者」と呼ぶ世の中を私は絶対に許しません。ただちに釈放せよ。
三里塚・市東さんの農地問題、沖縄の辺野古新基地建設、福島の原発事故。この3つの問題の中で、戦争と関係のないものはありません。
畑で援農していると日常から戦争が始まっていくことがよくわかります。第2次世界大戦の悲劇を繰り返させないためにも、ここで空港建設を阻み続けたいと思っています。この情勢の中だからでしょうか、あらためて市東さんの闘いの偉大さを感じています。安倍政権や空港会社による農地強奪攻撃に反対して畑で野菜を作り続けるのは容易なことではありません。口先では安倍政権打倒と言う人は多いですが、実際に行動で長期間やり通し続けている運動は多くはありません。動労千葉の故中野洋さんは『甦る労働組合』の中で、「魚は頭から腐る」と言っています。頭の部分たらんとする私たちが腐らなければ、安倍を打倒できると確信しています。
市東さんの畑では、トマトの定植が始まりました。一口にトマトと言っても、いろんな種類があるので驚いています。その中でも、かわいいのが「アイコ」という名前の品種です。密かに食べるのを楽しみにしています。トマトの苗は、土を入れたポットに小さな種をまくところからはじまり、花が咲き始めると畑に移されます。モロヘイヤやキュウリなども苗作りからやっています。モロヘイヤは種が非常に小さく、爪の間に入り込んでしまうので一苦労でした。一つの作物を育て上げ、収穫し、出荷するまでの大変さを実感しています。しかし、自分のまいた種が芽を出し大きくなっていくという成果が目に見える形であらわれるので嬉しくてたまらず、もっと農作業を上達させなくてはと思っています。
5月14日〜16日、この三里塚闘争と連帯している沖縄現地に行き、闘ってきました。米軍基地を建設するために多くの農民の農地が奪われるという三里塚と同じことが行われ、今も柵で囲われたままでした。
今回の闘争は、韓国・民主労総の方の参加で大高揚しました。韓国と日本の労働者・学生が連帯し、団結することを恐れた権力によって那覇空港で足止めをされましたが、闘争によって合流できました。労働者・学生の国境を越えた団結の前には、どんなに力をもった権力者も無力です。闘えば勝てる。もっと多くの人とつながっていきたいと思います。
国家権力や資本家に未来はありません。労働者や学生を食べさせていけないのならば、権力をこちらによこせ! ということで、7月総選挙には、鈴木たつお弁護士、斎藤いくま全学連委員長が立候補します。今の国会議員は「みなさんの代表として」などと言いながら、安倍と一緒になって労働者・学生の未来を奪っています。今回、私たちの仲間である、この2人が立候補することは、自分たちで「新しい労働者の政党」をつくり、権力を奪い返す大きな一歩になるということです。
この選挙決戦で、さらに多くの人たちとつながり、安倍政権を打倒しよう! 未来を奪い返し、人が人として生きていける社会にしたいです。