周辺一斉行動
　第３滑走路予定地を訪問
　７・３東京集会参加呼びかけ

　５月21日、三里塚反対同盟と支援連絡会議は、37回目の空港周辺一斉行動に立ち上がった。
　午前８時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合し、この日配布する「反対同盟ニュース」第32号の折りなどの準備作業と打ち合わせを行った。
　萩原富夫さんが最初に、18日の最高裁に対する農地取り上げ反対署名第２次提出行動で計１万８千筆を提出したことを報告し、５万の大目標を目指しこの夏へ向けさらなる奮闘を促した。
　続いて市東さんが、「中国バブルもはじけたというのに、成田空港は〈需要増加〉の形をつくるためにあせっている。第３滑走路など必要ない。暑い中だが今日一日がんばろう」と檄を飛ばした。
　今回は、７月３日に東京・すみだ産業会館で開かれる三里塚50周年東京集会のチケットも準備した。訪問先で参加を積極的に呼びかけ、チケットの購入もすすめることを確認した。さらに、今回の「同盟ニュース」２面で「２０３０年に航空需要50万回のデマ」を暴露していることを利用して、「第３滑走路を必要とする需要などない」ことを訴えることが呼びかけられた。
　需要もないのに無理やり造られる第３滑走路が、結局は軍事転用されることは火を見るより明らかだ。それぞれが成田市、芝山町、多古町などの担当地域へと向かって飛び出していった。
　全学連三里塚現地行動隊は訪れる先々で歓迎され、空港問題のほか舛添要一都知事の金銭腐敗問題などでも住民との会話が大いに弾んだ。婦人行動隊の宮本麻子さんは、成田市川上地区を精力的に回り、同盟ニュースを届けた。さらに、第３滑走路予定とされる地域、騒音地域などにニュースが配られ、Ｂ’滑走路１千㍍延長、24時間空港化策動に対しても怒りが引きだされた。また新たにできた７・３東京集会のカラービラも評判は上々で、「反対運動もすでに50年か！」と新鮮な驚きと関心を呼んだ。
　夕方に再び市東さん宅離れに集まり、この日の闘いの集約を行った。伊藤信晴さんからは、第３滑走路推進派の動向について、住民の怒りに火を点けることを恐れながらも利権目当てにうごめいていることが報告された。最後に、７・３東京集会の大成功に向けて、住民の怒りと結合しながら６月にも一斉行動に決起することを誓い、一日を締めくくった。