外登法、入管法を撃つ全国交流集会 民主労総を招き 朝鮮戦争阻止で連帯
週刊『三里塚』02頁(0943号02面05)(2016/05/09)
外登法、入管法を撃つ全国交流集会
民主労総を招き 朝鮮戦争阻止で連帯
4月24日、第27回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会が川崎市産業振興会館ホールで開催された。メインスローガンに「朝鮮侵略戦争絶対阻止!」を掲げ、韓国民主労総ソウル地域本部の仲間を迎え、在日・滞日外国人労働者を先頭に450人が結集、労働者の国際連帯で戦争を止めようと誓い合った。
開会のあいさつで地元川崎の上田豊さんは、昨秋、川崎で闘われた在日一世60人による戦争法反対のデモを報告した。続いて牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが基調提起。「80年代の指紋押捺拒否闘争を引き継ぐ在日人民との共同闘争として90年に始まった全国交流集会は、新自由主義と闘う集会へと転換・発展してきた」と語り、運動の3本の柱として、①労働者の国際連帯で戦争法を阻止、②非正規職撤廃、派遣法廃止、生きるために団結、③在日・滞日外国人労働者と合同労組・ユニオンで団結して闘おう、と行動方針を提起した。「在日韓国人『スパイ』ねつ造事件の再審無罪とパククネ政権」と題する講演、青年労働者によるカンパアピールが続いた。
後半はクルドの子どもたちによる演劇で始まった。難民認定されず、仮放免で暮らす親たちとともにこれからどう生きるのかを迫られる子どもたちの姿が描かれた。
難民・仮放免者を生きさせろ!というテーマで牛久の会の活動報告とビルマ、ウガンダからのアピール。ゼネストを闘う民主労総からは全国鉄道労組ソウル地域本部ソウル情報通信支部のキムファニョン前支部長が、2013年に鉄道民営化阻止を闘った23日間のストライキを振り返り、「私たち皆が手を取って青年の熱い心で未来を語り、同行の道を共に行こう」と締めくくった。
合同労組・ユニオンで闘う外国人組合員からのアピールでは湘北合同労組、茨城地域連帯労組、ちば合同労組、さいたまユニオンで闘うブラジル、イラン、韓国、マリ、中国、バングラデシュなどの組合員が発言した。
日本の闘う労働組合から、動労水戸の石井真一委員長と動労千葉の田中康宏委員長が発言。民主労総のゼネストに応える決意と戦争を止め、民族差別を打ち破る力が労働運動の中にあることを語った。最後に斎藤郁真全学連委員長の音頭で団結ガンバロー。全員で肩を組んでのインターナショナル斉唱で集会を締めくくった。