熊本大震災 動労総連合・九州の訴えに応え、救援集中しよう

週刊『三里塚』02頁(0943号02面02)(2016/05/09)


熊本大震災
 動労総連合・九州の訴えに応え、救援集中しよう

(写真 倒壊した家屋【益城町】)


 熊本大震災は、新自由主義がもたらした社会の崩壊と日帝・安倍政権の戦争・改憲、原発推進、総非正規職化政治の帰結だ。動労総連合・九州は、「熊本大震災現地救援本部」を立ち上げ、救援活動を開始した。
 4月14日に震度7、16日に震度7で熊本地方を襲った大地震は、さらに阿蘇―大分方面や日奈久(ひなぐ)断層がのびる南西方向へも震源を広げながら、余震を引き起こし被害を拡大している。
 被害は5月9日現在、死亡者49人、行方不明者1人、関連死18人、負傷者1618人、建物の全半壊は6772棟である。避難所に身を寄せている人をはじめ避難者は全体で1万3千800人にも達している。
 九州・熊本大震災は、新自由主義と日帝・安倍政権がいかに社会を崩壊させてきたかを突き出した。熊本に通じるJRや九州自動車道は地震で破壊され、益城町にある熊本空港もターミナルビルが損壊して出発手続きがとれず、主要交通網は使用不能になった。鉄道、道路、水道、ガス、電気などインフラの崩壊と被害の拡大は、自治体の人員を削減し、地方を切り捨てた結果だ。熊本市民病院や八代市立病院は倒壊寸前となり、宇土(うと)市役所は崩壊した。小中学校の統廃合で避難所も足りない。
 2003年時点で94あった市町村は7年間で45に減らされた。だから現地の自治体が対応できず、救援物資も被災者・避難者のもとに届かない。自らそういう状態をつくって、結局は自衛隊2万5千人と事故頻発の米軍輸送機オスプレイ2機を戦争訓練として投入し、「緊急事態条項」導入=改憲を狙っている。
 さらに九州新幹線は、50カ所で防音壁が落下し、25カ所で高架橋の桁がずれたり亀裂が入ったりしている。在来線もまともではない。しかし金もうけ第一のJR九州は、安全崩壊状態のまま列車運行を行ってきた。
 こうした中で、動労総連合・九州が現地救援本部を設置した。救援要請に応えよう。今回の大地震は、関東から九州まで続く約1千㌔の中央構造線の延長上の別府―島原地溝帯にある活断層で起きている。今後、震源が北東にのび中央構造線に波及する可能性もある。そこには四国電力が7月再稼働を策動する伊方原発(愛媛県)がある。また震源は南西に移動する兆候もあり、その延長線上には川内原発があるのだ。ところが安倍政権と九州電力は川内原発の運転を続けている。川内原発は直ちに止めろ。すべての原発を廃炉にせよ!

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救援本部=福岡市博多区山王1―1―15 動労総連合・九州 ℡092―483―0860
カンパ送り先 ゆうちょ銀行 口座番号01720―1―128148 国鉄全国運動・九州(コクテツゼンコクウンドウ キュウシュウ)

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