参院選挙決戦の勝利に全力あげよう 反対同盟が鈴木候補を推薦 5・18最高裁署名提出へ 50周年イベントの成功を

週刊『三里塚』02頁(0943号01面01)(2016/05/09)


参院選挙決戦の勝利に全力あげよう
 反対同盟が鈴木候補を推薦
 5・18最高裁署名提出へ
 50周年イベントの成功を

(写真 鈴木たつおさん)

(写真 7月参院選勝利にむけて杉並で行われた「講演・討論集会」【4月23日】)


 熊本大震災による被害が拡大している。関東から九州まで続く中央構造線の延長上=別府―島原地溝帯で起きた今回の地震は今後、震源が中央構造線に波及する可能性が指摘され、愛媛の伊方原発や川内原発そのものを直撃する恐れが示されている。にもかかわらず安倍政権は、川内原発の稼働を継続し、伊方原発の7月再稼働を強行しようとしている。「命より金」「原発保持による潜在的核武装」が目的だ。その戦争政治を加速させるための5月26〜27日の伊勢志摩サミットを粉砕しよう。7月参院決選の勝利が一切を決する。反対同盟は5月8日、鈴木たつおさんの推薦を決定した。三里塚闘争こそ安倍戦争政治と対決する最先端攻防だ。市東孝雄さんの農地強奪攻撃は闘争破壊が狙いだ。5万人署名を貫徹しよう。軍事使用のための第3滑走路を粉砕しよう。7・3三里塚闘争50周年イベント(東京・すみだ産業会館)を成功させよう。

安倍政権の戦争政治を阻む三里塚

 反対同盟は、7月参院選・東京選挙区に出馬を表明している鈴木たつお弁護士の推薦を決定し、共に闘う決意を表明している。全力で当選に向け闘おう。
 今回の参院選挙は、戦争・改憲阻止の大決戦だ。昨秋の安保国会決戦に立ち上がった1000万労働者人民の怒りと結び、首都・東京における労働組合・地域拠点建設を推し進め、ゼネスト・革命を組織する「新しい労働者の政党」を登場させよう。戦争と貧困を生み出す新自由主義的帝国主義を打ち砕くことができるのは、野党共闘ではなく、労働者の国際連帯だ。韓国・民主労総のゼネスト決起は戦争を策動するパククネ政権を追い詰め、日米による朝鮮侵略戦争を阻む展望を示している。首都・東京をめぐる熾烈な党派闘争に勝ち抜き、何としてもゼネストを打ち抜ける労働組合・地域拠点を作り出そう。
 鈴木たつおさんの訴えのメインスローガンである「新しい労働者の政党をつくろう」には以下の意味が込められている。 第一に、「新しい」とは、既成政党とりわけ日本共産党スターリン主義との全面対決である。日本共産党は、「資本主義の枠内でのルール作り」なるもので労働者・民衆の怒りと闘いを叩きつぶし、自国政府のための自衛戦争だったら協力するという反革命政党である。「新しい」にはこれまでの政党と人民との関係を一掃し、統治の一形態である「民主主義」、しかも四年に一度という廃棄されるべき統治者と非統治者の分裂を止揚し、絶えず「行動する人間集団」への歴史的転換への決意が込められている。 
 第二に、「労働者」の政党とは、労働者の味方ではなく、労働者自身の手によって作られる政党ということだ。階級的労働運動の前進による、労働組合の拠点建設と職場支配権の確立から、国家権力の掌握、階級の廃絶を成し遂げることができるのは労働者階級だけだ。労働者は救済の対象ではなく、自らを解放する主体だという意味が込められている。
 第三に、労働者の「政党」について。国籍と無関係な、労働者階級全体の利害と未来を体現する最高の団結形態である政党が必要だという欲求が階級の内部から生みだされている。
 しかし、そのような「政党」は現在日本には存在しない。日本共産党はブルジョアジーと協調する「日本国民の党」であり、民進党もまたブルジョアジーと労働貴族の党だ。これらの政党の化けの皮をはがし、労働者の「政党」を打ちたてる決意が込められている。
 「新しい労働者の政党」は、労働者階級だけではなく、農民や学生からも切実に求められている。あらゆる階層の人民を苦しめている元凶は資本主義、新自由主義だ。
 資本主義の墓掘り人は労働者階級以外にない。人民を食わせることもできず、社会を崩壊させ、戦争へと突き進む資本家階級から社会の主人公である労働者が労働の奪還をとおして、真に人間的な共同社会を打ちたてることこそが、あらゆる抑圧・差別からの人間解放をなしとげる道だ。勝利に向けともに闘おう!
 選挙勝利にむけた闘いは前進している。4月23日には杉並で、「講演・討論集会」が開かれた。また、参院決戦は三里塚闘争の勝利の展望を切り開く闘いでもある。三里塚闘争50周年イベントを大成功させ、鈴木候補の当選をかちとろう。 

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鈴木たつおさんの経歴

 元日本放送協会労組(NHK労組)長崎分会委員長。職場で反戦闘争、組合運動を取り組む。1991年弁護士登録。労働者・学生の権利のために闘う。現在、動労千葉顧問弁護団、星野文昭さん再審弁護団などを担う。「許すな改憲!大行動」代表呼びかけ人。1940年生まれ。

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