4者協議会を弾劾せよ 次回、位置決定粉砕しよう
週刊『三里塚』02頁(0941号02面02)(2016/04/11)
4者協議会を弾劾せよ
次回、位置決定粉砕しよう
(写真 3月29日に成田市で行われた4者協議会を報じる新聞)
地元9市町、県、国、成田国際空港会社(NAA)の「4者協議会」による三里塚闘争破壊と空港拡大策動を許してはならない。3月29日、「4者協議会」第3回会合が開かれ、NAAは、現状23・5万回の年間発着回数を50万回に拡大するために2020年代半ばに第3滑走路を建設する案を報告した。
すでに、昨年11月の第2回会合で、第3滑走路はB’滑走路南東側の芝山、多古両町にまたがる3500㍍案を軸に検討を進めることなどを確認していたが、今回はその調査結果と称するものだ。そのためには、「空港の敷地面積は現在より600㌶広い2千㌶規模が必要、20年ごろには用地取得」(NAAの長田太専務)と規模・スケジュールを具体的に踏み込んだ点が決定的だ。
さらに、次回会合で位置決定について報告するとした。いよいよ第3滑走路建設計画弾劾・24時間化粉砕・B’滑走路延伸阻止の闘いが本格化した。騒音下住民をはじめとする周辺住民・第3滑走路予定地内の住民とともに、その先頭で反対同盟と支援は闘う。
NAAは次回会合で第3滑走路の具体的な位置や騒音影響区域(コンター)を明示する方針といわれている。まなじりを決して第3滑走路建設阻止に立ち上がろう。
NAAの第3滑走路案と24時間化は、地元住民の怒りに包囲されている。NAAの手先となった相川勝重芝山町長・石毛博道や周辺自治体の利権屋どもが、住民を食い物にして進めるものだ。第3滑走建設の空港用地と騒音地域の拡大は、今回明らかとなったように、当初の空港計画の一期予定地の規模に匹敵するものだ。
つまり、もうひとつ空港を造るのと同じだ。芝山町は、早朝・夜間飛行制限延長とともに廃村化が不可避となる。空港周辺では、「相川町長は一体何を考えているのか」(「反対同盟ニュース」=旧大栄町町民の声)との率直な疑問とともに、「反対同盟の言っていたことが正しかった」との声が広がっている。
事実、今回の「4者協」では、LCCから要請され、NAAが喉から手が出るほど求めている早朝・夜間飛行制限の緩和について、一つも進展させられなかった。小泉一成成田市長が「次回会合で位置やコンターが示されれば、騒音地区と話し合いに入れる」と言っているように、騒音住民の怒りの前に一切話し合いが進んでいない。この噴出する周辺住民の怒りを闘いに組織し、第3滑走路を粉砕しよう。