全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 援農、ビラまき、集会 三里塚に来て半年 全学連三里塚現地行動隊 首都圏・A大学
週刊『三里塚』02頁(0941号02面01)(2016/04/11)
全学連三里塚現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
援農、ビラまき、集会
三里塚に来て半年
全学連三里塚現地行動隊 首都圏・A大学
(写真 行動隊は、戸別ビラ、写真パネル作りなどで3・27集会成功をけん引した【写真は成田ニュータウンのデモ】)
4月に入り春らしい陽気になりましたがどこを見ても菜の花が咲いています。野菜のほとんどがアブラナ科であるためこの花が咲くそうです。確かに援農中のターサイ畑も花が咲いており、驚いてしまいました。
畑で作業中、いろいろな話を聞くことができますが、「農薬を使って野菜をつくらなければ売れないし生きていけない」という現実を資本家や政治家が農家の人に押し付けているということに気付き、そうさせている安倍政権に怒りを燃やしています。「命よりカネの世の中」で、生きていけない! と悲鳴を上げているのは農家も同じなのです。
最近は出荷のケースに切干大根が入ることが多くなりました。市販のものは味がなく食感だけですが、産直のものはすごく甘くて歯ごたえもあり、味も香りも良く、今まで食べたことのない切干大根でした。市販との違いは天日干しか電気干しかの違いだそうです。野菜に農薬を使わないだけでなく、こういうものをつくることにも、仕事が丁寧であることに驚きました。
太陽の下で、天日干しにすると、良いこと尽くめのようで、甘みが増すだけでなく栄養も増すそうです。行動隊として現地に来てから、まだ半年と経験が浅く知らないことだらけです。
4月になり作物の周りには雑草が繁殖し始めています。これからの季節は、また畑で作物と雑草の戦いが始まるのだろうと思います。つい先日、市東さんの畑で人参の雑草取りをやりました。人参の葉はまだ小さいので、マルチの穴の中にありますが、やはり雑草の量がすごいです。あのマルチの小さな穴から溢れんばかりの雑草が作物の周りに生えていました。その光景はすごいもので作物の葉の「助けて!」という悲鳴が聞こえてくるようでした。もっとすごいと感じたのは、雑草たちの「生き残り戦略」です。人参の葉の周りにはその葉に似た雑草が生えていて、中には似すぎていて分からなくなるものもあります。まるで事前に会議や打ち合わせをしたかのようでした。しかし、人参なんかよりもナスの方がもっとすごいようです。ナスの葉にはとげが生えていますが、周りの雑草にもとげが生えているのだそうです。そんな厳しい戦いの中で、たくましく成長する野菜に毎回感心しています。
私は、三里塚に来てから初めて春の全国集会に参加しました。どの人の発言を聞いても元気が出る集会でしたし、多くの学生や労働組合が参加していて団結の力強さを感じた一日でした。
パネルの作成も
この日は集会で初めて物品販売を行いました。落花生と紅はるかの干し芋です。集会中にもかかわらず、多くの人が買ってくれました。とても好評ですぐに売り切れましたが、今回は物を売ることをとおしていろいろな人とつながることができたと思います。集会に展示されていた写真パネルも好評でした。若かったころの自分を見つけて懐かしみ、周りに自慢して話に花を咲かせている人たちもいましたが、このパネル作りにも参加しました。
3月21日の「A2―B―C」の上映会や3・27集会の準備が大変でした。どちらもみんなで意見を出し合いながらビラをつくり、成田駅前でビラを配ったりと忙しかったです。もちろんニュータウンへ2万枚をポスティングする一端も担いました。このポスティング以後、「職業病」になっている自分に気付きました。散歩やドライブの時に民家を見かけるとポストを探してしまいます。いろんな形のポストに出会えたので今後役に立つと思います。