農地死守・第3滑走路粉砕・安倍打倒へ 7・3 50周年イベントの大成功を 絶対反対・不屈非妥協の地平で
農地死守・第3滑走路粉砕・安倍打倒へ
7・3 50周年イベントの大成功を
絶対反対・不屈非妥協の地平で
革共同は4月3日、7月選挙決戦にむけた総決起集会を開催し、勝利に向けた盤石の態勢をうち固めた。そこでは、京大弾圧での6学生の奪還、CTS(千葉鉄道サ―ビス)による就業規則改悪阻止の動労千葉の勝利、そして動労水戸から愛媛、舞鶴へと拡大する被曝労働拒否の闘いの意義が確認された。朝鮮侵略戦争情勢〜世界戦争情勢の煮詰まりの中で、全世界でゼネストが、ストライキが激発している。全世界労働者との国際連帯の前進をもって、戦争情勢と対決しよう。三里塚は3・27全国集会の成功の上に、7月3日の闘争50周年イベントにむけて、全力決起の過程に入った。成田の軍事空港化と三里塚闘争こそ朝鮮侵略戦争策動との最先端の攻防点だ。50周年イベントを次なる闘いへの飛躍点とすべく、全力でかちとろう。
1966年、徒手空拳の三里塚農民の決起として始まった闘いが労農学市民の闘争として発展し、ついに50年を迎えた。反対同盟は7月3日、東京すみだ産業会館を中心に、記念イベントを計画している。このイベントを圧倒的に成功させ、三里塚闘争の全人民的高揚を実現しよう。
三里塚闘争50周年の第一の意義は、その不屈非妥協性である。三里塚闘争は、帝国主義国家の国策に立ちはだかって、50年もの間阻止しつづけてきた。その闘いが、安倍政権の戦争政策と真っ向から対決し、朝鮮侵略戦争を阻止する闘いの結集軸として注目を浴びる時代が到来している。三里塚闘争は、問答無用の農地取り上げへの抵抗という農民の闘いから出発し、折から爆発していた労働者・学生の70年安保・沖縄闘争と結合し、そこから力とエネルギーを得て、階級闘争の一翼を担う空港絶対反対・実力闘争の地平を確立した。これが三里塚闘争の原点であり、背骨だ。これこそが50年もの闘いを可能にした。
したがって、北原鉱治事務局長が強調するように、三里塚は全人民の共有財産だ。おびただしい労働者・農民・学生・市民の苦闘と汗、思い、喜びがつまった、史上まれにみる偉大な闘いだ。
朝鮮侵略戦争を阻止する闘い
第二の意義は、現下の朝鮮侵略戦争策動と真っ向から激突する攻防点だということだ。
1990年代以来、反対同盟が警鐘を乱打してきた朝鮮侵略戦争が切迫し、その出撃・空輸拠点=成田空港という現実が目の前に現れている。そのための軍事転用をにらんで、第3滑走路建設、暫定B滑走路の1000㍍延長攻撃が激しく押し寄せている。三里塚闘争50周年の地平で現下の決戦に勝利するのだ。
同時に、現在し烈に闘われている市東孝雄さんの農地取り上げ粉砕・最高裁決戦の勝利に向けた陣形拡大の飛躍点にすることだ。日帝・最高裁=寺田体制は、朝鮮侵略戦争突入情勢下で、三里塚闘争が巨大な闘いとして発展することを恐怖して凶暴化し、三里塚闘争つぶし・反対同盟破壊に出てきている。
千葉地方裁判所に対して、耕作権裁判や第3誘導路裁判の裁判長を交代させ、最高裁・上告審を含めた三里塚裁判への攻撃を露骨に強めている。市東さんに対しては「自由意思で住み続けているのだから騒音被害を訴える資格はない」(第3誘導路裁判での国側書面)などといった暴論まで浴びせ、焦りに満ちた攻撃を行ってきている。こうした全攻撃をはね返す闘いとして「50周年」の取り組みはある。
第三の意義はあらためて、三里塚闘争50年という壮絶な闘いの意味を全社会にアピールすることである。日帝・安倍政権による一線を越えた戦争政治・攻撃に対して数百万の人民の決起が始まっているが、この中でこそ「三里塚50年」が光輝いている。市東さんの農地法裁判・上告審闘争で、反対同盟は初めて「賛同人」の協力要請を大々的に開始した。この一環として、文化人、知識人に向けて広く協力を依頼した。その中から、おそらく三里塚闘争には一度も参加したことがないであろうと思われる少なからぬ人々から「賛同」の応諾を頂いた。メッセージには、「皆さんの抵抗こそ人間の尊厳を守る闘いだ」などの支持が多数書かれている。
戦争情勢であればこそ、三里塚闘争の訴えは、労働者、農民、学生、市民、知識人ら多くの人々の心を奥深い所で鷲づかみにする波及力を持っている。「50年間、国家権力に負けない闘いがある!」「絶対反対・不屈非妥協の原点を貫くことによってこそ闘いは勝利の道筋を手にすることができる!」――この核心をアピールする絶好の機会が「三里塚闘争50周年」だ。
安倍戦争政治・総翼賛化攻撃に連合などがなだれを打って屈服している中で、三里塚反戦闘争が、動労千葉をはじめとした1000万労働者人民と結合する労農連帯を通して、勝利の道を示している。50周年闘争の成功へ。安倍打倒の選挙決戦と三里塚闘争50周年の7・3イベントは一体だ。このイベントと、鈴木たつお候補と斎藤全学連委員長を押し立てた選挙決戦の勝利で、安倍政権を打倒しよう。
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94歳、まだまだ闘う
北原鉱治事務局長
三里塚闘争は今年、50周年を迎えました。7月3日には、東京墨田区のすみだ産業会館で記念のイベントを行います。長いようで短い50年でしたが、次にむけた闘いの飛躍のために、成功させたいと思います。
私たちがなぜ、50年も闘って来たのか、来られたのか。何よりも全国の皆さんの支援のたまものです。同時に、2度と悲惨な戦争は繰り返させないという反対同盟の決意が多くの皆さんの思いとつながった結果です。
3月29日に安保・戦争法が施行されました。安倍政権は戦後の日本社会の原点を破壊しようとしている。この3月で94歳になりましたが、まだまだがんばらなければなりません。50周年イベント成功のためにご支援をお願いすると同時に、市東孝雄さんの農地死守、軍事転用の第3滑走路阻止へ闘いを強めたいと決意しております。