3・11郡山 帰還と被曝強制許すな 動労総連合を先頭に1050人
週刊『三里塚』02頁(0940号02面03)(2016/03/28)
3・11郡山
帰還と被曝強制許すな
動労総連合を先頭に1050人
(写真 一斉に「安倍を倒せ」のメッセージボードを掲げる1050人の行動参加者【3月11日 福島県郡山市開成山公園】)
原発事故から5年目、すっきりした晴天の下3・11反原発福島行動16が郡山・開成山公園で開催された。全原発廃炉に向け、動労総連合を先頭に帰還と被曝の強制を許さず闘う1050人が結集し大成功した。
オープニングの音楽イベントでは、労働歌や星野文昭さんを取り戻す歌などが伸びのある音色で奏でられ参加者の闘う魂を高揚させた。冒頭、主催者あいさつを行った実行委員長の橋本光一さん(動労福島委員長)は、昨年、動労福島を結成した地平から労働組合が福島の怒りを束ねる中心軸として座り、戦争と貧困、原発再稼働の安倍政権を打倒しようと訴えストライキに立つと宣言した。続いて愛媛、舞鶴、東京の自治体労働者が被曝労働拒否の闘いの先頭に立つ決意を語った。
福島からのアピールの最初は、佐藤幸子さん(福島診療所建設委員会)。167人の子どもたちががんかその疑いがあるにもかかわらず、「放射能の影響とは考えにくい」という福島県民健康調査委への怒りを語り、診療所が大事な場所になっていると、さらなる支援を呼びかけた。続いて、三里塚反対同盟の宮本麻子さんが、生まれ育った福島が切り捨てられようとしていることへの怒りを語り、3・27全国集会結集を訴えた。
全国農民会議の鈴木光一郎さんの「命や農地を奪う国はいらない、資本主義を倒すプロレタリア革命を」のアピールが紹介された。希望の牧場代表の吉沢正巳さんは、「原発の時代をのりこえるために残り人生を闘う。新しい実力闘争をつくり出そう」と熱烈に訴えた。動労水戸の石井真一委員長は常磐線全線開通攻撃と対決し、組織拡大で闘うと決意を表した。さらに原発労働者の「原発で働くことは誇り、働く者が現場を作る」とのメッセージが代読された。
京大反戦スト弾圧と闘う京都大学生からは、纐纈貴文さんが「ストを犯罪行為として学生を警察へと売り渡す大学当局を許さない。今こそストの時代、6人を奪還しバリストをやる」と宣言。
ふくしま共同診療所院長の布施幸彦さんは、福島で唯一被曝と闘う診療所として「避難・保養・医療」を掲げるこの運動を大きくし、全国に仲間をつくろうと訴え、参院選での鈴木たつおさん勝利をアピールした。
地震発生時刻、実行委員会の椎名千恵子さんが「犠牲者の無念さを闘いの決意に変えよう」と呼びかけ黙祷を捧げた。最後にふくしま合同労組の後藤尚夫さんが集会宣言を読み上げた。意気高くデモ行進を行い市民との合流を果たした。解散地点での動労総連合の青年労働者のアピールの後、橋本さんが「動労福島が地域の軸になる」とまとめを行った。